会社の人とランチに行った。正月休みに行ったリゾートの話をするFさん。皆さん聞いているんだかいないんだか、反応が鈍い。 たとえるならば歯医者さんの待合室で流れる有線放送のよう。
するとA氏がおもむろに、「時代はかわったよなぁ、そこは70年代は荒れ果てていたのになぁ・・。」
その話を受けてB氏、「荒れていたといえばね、私は75年にキューバに行ったけど、出国させてもらえなくてね一週間もさぁ。」
突然みんなの視線がB氏に。歯医者の待合室から診療室に移ったかのように空気が引き締まるのを感じる。
「私は78年に中国からシベリア鉄道に乗ってヨーロッパに渡ったけどね。機関銃持った兵士がいてさ、どうなるかと思ったよ。」とその場の空気を鋭くキャッチしてC氏。
「私は70年代にソ連にいたことがある。一言では語れないものがあったよ。」たかが旅行と一緒にされちゃ困ると胸を張るD氏。
「皆さん、そうおっしゃいますけどね、私なんてインドで2週間も入院したことがあるんですよ。」とA氏参戦。 韓国でデモに巻き込まれ催涙ガスを浴びたとか、チェックポイントチャーリーで東ドイツに尋問受けたとか、でるは、でるは。
せっかくのランチが真っ暗になりそうになり嫌気が差したか、Eさん「皆さん海外のことばっかりおっしゃいますけどね、私なんて地下鉄で4回もスリに合ってるんですよっ!!」
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