2009年1月6日火曜日

習字の鬼

冬休みの宿題の定番、お書初め。

学校では3年生からお習字が始まる。2年前の正月、学校で既に習っていたはずなのに、筆さえもまともにもてないワカを見て唖然。しょうがないから”一”やら”リ”やらを何度も書かせて筆運びを教え始めた。
「ハイ、下ろす、横にっ、そこで縦にっ!そして、はねる!しっかり押さえるっ!・・・」なぜだか熱くなる私、ほとんど運動部の特訓のようになってしまい、迫力の号令に涙ぐむワカ。はっと我に返り、ま、3年生だし来年にはマシになっているだろうと、その場は矛を収めることにした。

さて4年生、すっかり昨年の”ど根性習字”を忘れてしまっていた私とワカ、しかし思い出すのに時間は要らなかった。・・・全然変わってない、一年前と・・・。四苦八苦し、どうにか読めそうな一枚を書き、自分の名前を書いておしまいというところに辿り着いた、が・・・・。およよ。
(ここから私の心の叫び)自分の名前を間違えるか?もう一回書くくらいで、めそめそするな!
せっかくのお正月が台無しになってしまった去年の轍は踏むまいと、のど元まで湧き上がる号令をぐぐっと抑え、どうにかその年も終えた。

で、またまたそんなことはすっかり忘却の彼方の私とワカ、そして今年。・・・変わるわけないよね、そんなに簡単に。”いつか見た風景”がまた始まりそうになる。お題は「希望の朝」、「絶望の朝」になる前に、私はスックとその場を立ち去った。バトル(というか私一人が激高するのだが)回避。

毎年繰り返されるお習字騒ぎで、自らがワカに習字を教えられないことは身にしみてわかった。なぜか習字を教えると熱い体育会系になり、鬼コーチと化してしまう。よくわからない。世の中グローバル化とはいえ、日本に暮らしていながら、こんな素晴らしい文化を身に付けずにいるのはもったいない。中学生になったらクラブやなんだで忙しくなるだろうから、せめて今年一年、近所のお習字教室に通わせようかと、思案中の私である。

2 件のコメント:

  1. わ~  我が子とのお習字風景
    蘇ります私にも!!
    長男のとき既に「墨汁しか使わない」子にフンガイし、墨をすることの意義をしゃべり始めた私へ向けてきた、虚ろな眼差し・・・その横で、習字苦手だった夫が三本横線(上が最短)を重ねて「う○ち」などとふざけるので、日本文化の衰退を実感したのでした。   

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  2. そうなんです、墨汁なんですね今は。これはなんだか習字の大切な部分を忘れてますよね。すずりに墨汁を注ぐなぞ邪道!「墨をすずりですりながら精神統一。墨がまっすぐすれていれば、気持ちも真直ぐだ!」なんてことは今は習わないんですね。あ、だんだん体育会系が入ってきました。なぜ反応しちゃうんでしょうね・・。
    それにしてもMr.あきざくらは面白いです。来年は、それで場を和ませてみようと思います。

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