前作のエンディングから1時間後の設定で始まる。恒例のオープニングアクション、とにかく凄い。誰が撃たれて、どの車が敵か、どこから弾が発射されているのか、・・・ゼ~ンゼン分からない。動態視力が衰えているのか、画面が速いのか。ま、ボンドがやられてしまうわけがないのではあるが。そのあとも戦いの場面になると、やっぱりわからない、誰が殴られて誰が蹴られて、どっちがどっちなのか。ただ痛そうな音がバシバシ。あれだけ殴られたり、上から落ちたり、吹き飛ばされたりしたら、バランバランになっていそうなのに。全員タフだ。
さて、今回は最愛の人を失ったボンドは怒りの人。生け捕りなんてめんどくさいことはしない。そして自ら飛んで火にいる夏の虫になり、騒ぎを大きくし、あれこれ必要以上に壊しまくる。”毒には毒を持って制す”のオンパレード。この映画の中では世界の情報を握っているのは、アメリカでも、ロシアでも中国でもなく、何とイギリス=女王陛下なのである。ボンドがいなければ世界はどうなるのだろう。
そして、愛しのダニエル@ジェームス・ボンド。立てばシャクヤク、座ればボタンと、女性の立ち居振る舞いを褒める言葉はあるが、男性の場合は何と言うのだろう。彼はただ立っているだけでも、走っても、ぶら下がっていても、そこから落ちても、ボロボロの服を着ていても、かっこいい。何人ものジェームス・ボンドを見てきてが、初めてボンドに目がハート。すでに次回が楽しみな私。
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