2006年10月31日火曜日

ナマホウソウ

外国夫のハイパーな朝。
いつものようにNHKのニュースを見ていたら「ナマホウソウ(生放送)」という言葉が突然ツボにはまったらしい。響がヘンなんだそうだ。「”ナマホウソウ”ミマスカ~、”ナマホウソウ”シマスヨ~」次第にそれは「アナタノ”ナマホウソウ”ミセテクダサイ~、ワタシノ”ナマホウソウ”ハココデス~」。
・・・ほんとにヘン。放送コードに触れそうなのだ。

2006年10月27日金曜日

待ち遠しいクリスマス


アラブ人もインド人も日本人もクリスマスが好き。イエスさまの誕生日というよりも、世界共通の冬祭り。最近ハーロウィンがにじりこんできたので、ウィンドウディスプレイは今は黄色。これが終わると感謝祭もないことだし、おそらく一斉に赤と緑に街中が変わっていくことと思う。

教会では第一待降節からクリスマスの準備が始まる。クリスマスツリーは門松と同じようなもので、前もって飾っておかない。本来ならイブ、早くとも23日あたりにもみの木を手に入れる。飾りつけはイブから、3人の賢者の日(1月6日)まで残る。日本の場合、その間にもっと大事なイベント、お正月が入るので、25日が終わったと同時に(気の早いところは24日)ぜ~んぶクリスマスのデコレーションが取っ払われてしまう。26日も第二クリスマスとしてお祝いするヨーロッパに比べると、なんとも味気なく終わりがあっけない。かとおもったらヨーロッパのお正月はあっさりしたもの、1月1日だけ祝日で2日からはもう普段と一緒。ということで、そう!日本人のお正月=西洋のクリスマス。クリスマスツリー=門松、シュトーレンとかクリスマスプディング=お餅、プレゼント=お年玉、etc... 形こそ違え洋の東西を問わず、この時期に家族で集まって楽しくお祝いしているのだ。

それはそうと我が家の外国夫はクリスマスに異常なまでの情熱を注ぐ。そして王子がおそらく今年もサンタクロースを信じているので(今年あたりが最後か・・)、ますますがんばりがいがあるようだ。又その季節が近づいてきた。

2006年10月24日火曜日

談合

今朝前福島知事の逮捕のニュースがテレビで流れたとき。わが外国夫は突然うれしそうに言った。「これはridding bidの話でしょ?」そして王子に「日本語でおかしいんだよ、ridding bidってね、なんていったっけ、だん、だん・・・」「だ・ん・ご・う」「そうそうDANGO!」 「”だんご”じゃなくて”だんご”」「どっちでもよろしい、だんご~、だんご~(トトロの歩こ~歩こ~で歌う)」。「・・・・。」

どうも日本人の長母音は外人には軽視されがちです。英語の場合は日本人が伸ばして聞こえる母音はたいてい「R」。DANGORにすればよいのか・・。ま、朝早くから楽しんでくれたので、これはこれで良しとしよう。
 

2006年10月20日金曜日

鼻声

王子と他愛ない話をしながら、夜道をのんびり歩いていた。王子の声がなんとなく鼻声に聞こえる。
ここのところ会社でも風邪の人がいるし、学校でもお熱を出した人がいると聞いているから「風邪ひいちゃったかな?」と聞くと、そんなことはないと言う。

「ちょっとまって。」といって王子は静かになった。車が通る狭い道なので、前と後ろで一列になって歩いているから、後ろの王子は見えない。で、まもなく「これでどう?」という声。
あれあれ、鼻声ではなくなってる。「鼻声じゃないね~、良かった。」と私。そして王子「やっぱりはな○そだったのか・・・」。やだ~~~~~!

2006年10月18日水曜日

ハウス

秋の夜長、FOXチャンネルの”ハウス”が楽しみ。

ハウスの仕事に(超)真摯なところ、そこはかとなくやさしいところが好きだ。このヒュー・ローリーは”ピーターズ・フレンズ”という映画で見たことがあった。うらぶれているのに、知性が感じられてすてき。リサ・エデルシュタインは、女性の役なのになんとなく男に見えてしまう。”アリー”でのオカマ役があまりにもはまっていたからか。ロバート・ショーン・レナードは大人になりました。うん、うん、いい風に年取ったですね。

”ブラックジャック”の”神技”も気持ちが良いけれど、ハウスは”神の手”を持たないところが面白い。ただカンは大変鋭い。何か違う、なぜかは分からないけれど、違う、ということが、ピーンとくる。そしていろいろ調べる、これもエライ。とはいっても、たいていは彼の部下がハシリ(主に患者の家宅捜索)をするのであるが。そして、やってみよ~!といろいろと薬を試す。これはちょっとコワイ。まさに人体実験。激しい薬の量に見ているだけでオーバードーズ状態。素人ながらに心配になってしまうのだが、大丈夫なのだろう。原因不明の症状に毎週少なくとも3回くらいは間違った治療を施し、そのたびに患者はシミそうになるのだ。結果的には患者は直るのに、毎回行われるこの3回の人体実験のためであろう、毎週部下と患者の家族は彼の診断に疑いの目を向ける。一見さんの患者の家族は分かるが、職場のみなさ~ん!これだけ一緒に働いて、そして、毎週結果を出しているのだから、もうちっと信用してあげて~。アメリカ人の皆様、個人主義なのだ。いや、医療現場に馴れ合いはないのだ。

ところで、カンの話。人生ではこの手のカンがとても大切なのではないかと思うのだ。人間関係、仕事の方向、子供の教育などなど、何か違う、しっくり来ない、というときはきっと違っているのだ。そうしたら一生懸命自分の気持ちが落ち着く方向へ、進む努力をしなくてはいけない。あきらめたり、一つの考えにこだわっては得なことはない。
・・・とはいいつつ、今まで私はその”カン”だけで人生を歩んできたような気がしないでもない。就職、結婚、出産、家の購入。でもどうにか回っているんだから、最良の選択をしてきたのかも、ね。

2006年10月17日火曜日

低血圧

健康診断で「血圧が低いですね、フラフラしたりだるくないですか?」と聞かれた。最近ちょっと疲れ気味だったので、低血圧の症状を調べてみたらすべて当てはまる。今までもずっと低かったのに今回初めて指摘されてしまったので、周りの人にいろいろ聞いてみた。

ある人は、「もともと低血圧の人はその状態しか知らないので正常なときと比べようがなく、治療後自分がつらかったんだということが始めて分かるのよ、だからすぐ病院へ行きなさい」、と言う。
又ある人は、「私もそうよ~、高血圧よりいいじゃない」と自慢げに言う。
母は、「我が家の家系なのよ、病院に行ったらとんでもない薬がたくさん出るから行かなくてもよろしい、だから私運動してるのよ」と自信たっぷりに言う。
夫は、「ぜんぜんその手の話は分からない」と、めんどくさそうに言う。ちなみに夫の母は高コレステロール、高血圧で激しい食事制限をしているので、私と対極に位置している。
バレエの先生は「私も低血圧です。自律神経がよく働くように、運動がとてもよいのですよ、バレエとか、ヨガとか」とこともなげに言う。

それにしても、この手の話にいつも影響されてしまう。たとえばアスベスト肺の話を読んだだけで、今まで自分の通った解体現場が目の前をよぎり呼吸困難に、インフルエンザの時期になると周りをウイルスが飛んでいる姿が見えるような気がしたり。
ウディ・アレンが「ハンナとその姉妹」でなにが何でも自分が重病だと信じていたけど、あれが他人事に思えないのが、なんとも・・。

2006年10月13日金曜日

かぼちゃ

ここ数年日本でもハ-ロウィンが盛り上がりを見せている。
王子が生まれてから毎年ジャック・オ・ランタンを作っているのだが、数年前までは大きなかぼちゃは、麻布のナショナルスーパーくらいしか手に入らなかった。ところが昨年あたりから、近所の花屋さんでもちらほら見かけるようになる。

とはいっても、表通りは高い。平均5千円くらい。裏通りといったらその花屋さんに失礼かもしれないが、とても形のいいものを2千円未満で見つける。その日は大雨、本当の大雨。でもこれを逃すといつまたいいかぼちゃに出会えるかわからない。で、大雨の中5キロはするであろう大かぼちゃをつれて帰った。翌日首が動かなくなった。

いくら10月とはいえ、くりぬいてしまうと足が速いので、最後の一週間くらいまではそのままでドカーンと置いておく。マジックでくりぬく場所を描いて飾っておいても楽しい。でも顔を描いてしまうと、頭を切って、中身を出すときになんだかいたそうなのだ。ライナスがルーシーに「かぼちゃを殺した!」と叫ぶ気持ちもわかる。

あと2週間、週末は窓を飾ろう。

食べ物につられて、人間ドック

年に1度の勤め人のイベント、人間ドック。毎年どこで受けようかと診療所選びに余念がない。私の診察場所選びの基準はというと、A.家から近い、B.新しい、C.食事券が出る。(検査の中身がどうかなんて素人ではわからないし。)Cについては予約のとき食事券は出ますか?とは聞きにくいので、とりあえずA.B.で選ぶ。そして今年は六本木ヒルズクリニックで健康診断に予約。もちろん六本木ヒルズにある。

受付の方、電話の対応を含めてとても感じがよろしい。 当日、まず気がついたのが男性客(?)がいない。男女の日程を分けているのか、別スペースになっているのか、男は受け付けないのか。全体の印象は、まず待ち時間が短くてよろしい。そして機材が新しい。全部IT化されているので、記入用紙を持って歩く必要がなく、IDカード(これ、失くすと525円払うそうです)のバーコードを読み取っておしまい。採血は若い人だったが上手だった。針を2度刺されたり、痛かったりすると、それだけでそこの診療すべてに対しての疑いの芽がにょきにょきと出てくる。その血液検査は即日結果が出て、午後口頭で説明も受けられるそう。今回は時間がないので紙レポートで済ませた。 肺活量ではお兄さんが、「吸って、吸って、吸って、吸って~、はいて、はいて、はいて、はいて、~」と一緒になって苦しがってくれるので、一生懸命できた。診療所内にはいつまでのその人の声がこだましていた。

そして、出ました、昼食券。なんとグランドハイアットの「チャイナルーム」(中華)、「旬房」(日本)、「六緑」(寿司)、「ジュニパー・カフェ・アンド・バー」から選べる。朝ごはん抜きなので、うれしさ倍増。今日はよい日だ。あまり迷わず「旬房」に行った。従業員の接待がタイヘンよろしい、さすがホテル。厨房が覗けるカウンターに座る。目の前では珍しく女の板さんが、秋刀魚と小魚の串焼きをしていた。奥ではこざっぱりした板さんたちが、きびきびと料理している。見ているだけで飽きない。カウンターには趣味のいい焼き物が並べられ、出てくる器は素朴なものが多い。お通しに山芋ときのこを寄せたもの、お味噌汁は八丁赤味噌、てんぷらはえびと野菜と白身魚、ご飯は私の好きなやわらかめ。食事中の茶を切らさず、最後に大変おいしい緑茶と、今年初めての柿が出た。

・・と、完全にお食事につられてしまい、来年もここでしようと心に決めたのだった。

純情から芋

”純情きらり”が終わって早2週間。最終回のあの日、「桜子は死んだのか?」「明日から達彦さんを毎日オガめなくなるのか・・」と、それぞれの思いで涙腺をうるませていた視聴者の前に、どかっと現れた予告編。「次は私です~!」私で悪かったわね~、ちょっと違うで~、と画面いっぱい出てきたあの姿。

う~ん、さすが、藤山さんは、すばらしいの一言。芸達者。それに周りの方々も素敵。香川京子さん、庶民の役をなさっても優雅、イーデス・ハンソンさん、懐かしいわ~。映画では強面の国村さんや小島さんがほのぼのと芯からあたたかい。筒井康隆先生、お芝居もなさるのだ!大阪にはひとつ筋の通った”芸”の世界がある、といまさらながらに感心。

昨日のプロポーズのダメオシ場面、あの中年の二人が妙にかわいらしい。ああいう”高次元”の恋愛結婚っていいわ~。あきらめも、妥協も、あせりも、打算もなくってね。だけど笑っちゃったのが、先生の子供たちへの説明。いいたいこと言って最後は「よかったな~!」って、あれじゃ半ば催眠術。子供たちぱちぱちぱち~って拍手してるし。チッチャイ子の扱い方心得てる。そして、長女への「おかあちゃん」説明もヨカッタ、さすが自然体のお医者さん。心も体も一体で人間を診る事ができる、こんなお医者さん、良いわ。

達彦@福士くんがマロニエ荘の廊下にもたれる姿に腰砕け状態だった私が、あっけなく”芋たこなんきん”を楽しく見る毎日。それにしてもNHKさん、朝の連ドラがんばってるね!

後ろの人

友人が行っているカイロの先生、後ろに憑いているものが見えるらしい。その治療室にはヘンなものが侵入してこないように水晶でバリアを張り巡らし、良い”気”を持った人しか入れないようになっているそうだ・・・。母にその話をしたら、整体やら指圧やらする人には珍しくないそうだ。へぇ~、そうなんだ・・。母は、密かにその手の話と占いが大好きだからなぁ。

そういわれてみれば子供のころにアレルギー体質だった私。近所のお好み焼きやさんのおばあさん(おばさんだったかも・・・)が、悪いものをお祓いしてくれるからと、何度か行かされたことを思い出した。お店では見せない厳しい顔したおばあさんが、仏壇の前に座り「ん~、ん~」とうなりながら私に手かざしをする。何か説明を聞いたような気もするが、思い出せない。ただ、ただ、30分はじっと正座させられていたような気がする。効果が出たのか出ないのか、お布施をしたのかしないのか、子供だった私にはよく分からないが、いつの間にかその治療も終わってしまっていたなぁ。

こういう話は積極的に信じようとも思わない、が、否定はしない。道を歩いていて、ヘンな人のビーム感じて避けて通ること、なんとなく行きたくない方向があったりすること、などなど何かしらのお助けがあるからか・・。こうやって特に苦労もせず、大病もせず、のほほんと毎日を送っていられるのは、後ろにいる(ところでなぜ前じゃないのか?)皆様のおかげなのかと、ふと、思う。できれば、お会いしたいものなのだ。