MoMA(ニューヨーク近代美術館 )のパーマネントコレクションとしても知られたCHEMEXコーヒーメーカー。遡ること4,5年前、70年代人気のあったメアリー・タイラー・ムーア・ショウのDVDを見ていたオット、小道具の中にCHEMEXを見つけた。カッコイイから欲しいと言うので誕生日に贈った。しかし、はっきり言って、いれたコーヒーが全然美味しく無い。以来、ドライフラワーが1本さされた状態で台所のオブジェと化してしまった。
先日、近くのカフェでCHEMEXのワークショップのお知らせを見つけ、参加することに。初心者、そこで物理的に大切なモノに気づく。コーヒーメーカーとペーパー意外に、お湯を注ぐための注ぎ口の細いポットがいるのだ。・・・ヤカンからドバっと注いでいたんじゃ、ダメだったのだなぁ。
お湯を注ぐときに挽いたコーヒー豆に穴を開けてはいけなくて、これが意外に難しい。上手にお湯を注ぐと豆の上にこんもりと泡が立つ。その泡が消えないうちにお湯を注ぎ足していく。そのときペーパーに直接お湯が当たらないように気をつける。豆を通さずお湯が下に落ちるのでコクが出ない。こんな難しいことをさっさとこなす電気コーヒーメーカーというのは、結構賢いのだと感心した。写真に写っているポットは野田琺瑯社製「月兎印」のホーローポット。青いのは新色だって聞いた。
4人の参加者がいれたコーヒーを少しずつ味見。驚いたのは全く同じ条件で作ったにもかかわらず、全員味が違ったこと。二回目にいれたコーヒーは、コーヒーカップでいただく。なんとカフェの特製ケーキが登場。嬉しかったなぁ。ためになって、楽しくって、美味しい休日の朝。若くてカワイイ女子とも知り合いになれたし。あとは、練習あるのみ。
半世紀ほど前ドイツ人科学者Schlumbohm氏が、毎日ビーカーでコーヒーを作って飲んでいたところ、「なんだ、いけるじゃないか」ということになって、アメリカに渡り商品化したそうだ。イームズ夫妻も愛用していたという。
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