手術は足の動脈からカテーテルと通すというもので、約30分。その後CCU(Coronary Care Unit :冠疾患集中治療室)に入院。あれよあれよと言う間の出来事だった。発病から約7時間、やっと、担当医からの話を聞くことになる。心筋梗塞に関してはネットで調べればいくらでも出てくるので言及は避けるけれども、三分の一の人が病院にたどり着くまでに亡くなってしまうという大変コワイ病気であること、発症後24時間には心臓破裂、心不全、肺水腫等など生死にかかわる問題が起こること、母は壊死の部分が大きいため重症であることなどを告げられ、家族一同顔面蒼白。
しかし、発症時ひとりではなかったこと、救急車が来るまで消防士さんが手当てしてくれ、長く待たされることなく救急車が到着、電話で何箇所か病院に断られたらしいが、たらいまわしにされることなくクリニックに搬送、そのクリニックに循環器専門病院の提携先が4箇所もあり、発症後3時間で手術に持ち込めたことなど幸運が重なり、一命を取り留めた。
一時は覚悟を決めた私達をよそに、母は翌日からは食事を取ることが出来るようになり、4日後の今日には歩けるようになった。私と妹は担当医の先生に「心臓に毛が生えてなかったか」と聞いてしまった。70を過ぎた今でもトレーニング指導士として仕事をしていたという体力も功を奏したのかもしれない。
そんなこんなでここ数日私の頭の中にずっと流れている歌、
ボークらはみんな生~きている・・・
消防士、救急救命士、クリニックの先生、担当医の先生、看護士の皆さん、なんと多くの人にお世話になったことか。考えてみたら、製薬会社、医療機器会社、びっくりするくらい多くの人がかかわっているのだ。本当に感謝の気持でいっぱいである。
さて、母はあんなに痛い思いをして、両足両手と針を差し込まれ身動きが出来なかったのに、「いい経験をしたわ」と晴れ晴れとした表情。担当医の先生が若くてハンサムなので携帯で写真を撮り、「孫とムコの次に大切な人よ!」(父はどこに・・・)。
そして私がこの5日間学んだこと、悪玉コレステロール(LDL)には気をつけること。母は倒れる2週間前に検診を受けており、コレステロールの値以外は何の問題もなかった。LDLコレステロール は140未満が正常値、母が検診を受けたクリニックでは160をこえると薬を処方する。その時点で母の値は158(ビミョー!)、薬は副作用もあるのでとりあえず見送りましょうということになっていたらしい。
TVや雑誌でなんとなく解ってはいても、健康な人ほど予兆を見逃す。梗塞を起こした心臓や脳は壊死してしまうので再生されることはない。そうなる前に、是非予防をして欲しいとこのブログを読んでいる方にお伝えしたいと思った。
こんにちは、時間に追われていて相変わらず慌ただしく毎日を過ごしていますが、Angelaさんとは少し事情が異なるのですが、家でも今年の夏に問題が生じまして、バタバタしました。上田まで通いながらついでに自分の好きなこともしてしまった自分は「人間が冷たい」というか、ある意味「心臓に毛が生えている」のでしょう…。
返信削除同じ年代なので、この先も同じようなことが起こるかもしれません。心臓や脳の疾患は健康極まりない父や、そして自分も気を付けなければならない問題ですね。Angelaさんもお大事に!
トシさん、ありがとうございます!
返信削除いや~びっくりしました。暗い話ですみませんでした。ほんとに!自分自身もそういう心配をしなくてはならない年齢にいるということで・・・。
そして医療技術の発達にもびっくりしました。でも一番大切なのはやっぱり自己管理だとつくづく思いました。3度の食事と適度な運動、ストレスをためないこと。簡単なようで難しいのでしょうね。
これからかっこいい主治医の先生と一緒に勉強していこうと思います。