2011年6月27日月曜日

新しい日本をつくる

最近日経を読むといろんな意味で憂鬱になるのだけれど、24日の文化庁長官、近藤誠一氏の「あすへの話題」は胸に迫るものがあった。文化庁のサイトでは一月からの同氏コラムが掲載されている。

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「・・・ここでは子どもも大人も老人も、危険にとりかこまれながら、有為な年月を送るのだ。おれも・・・自由な土地に自由な民とともに住みたい。そうなったら、瞬間に向かってこう呼びかけてもよかろう、留まれ、おまえはいかにも美しいと」(ゲーテ『ファウスト』相良守峯訳)
(中略)
もしヘーゲルがいうように、哲学は時代に先駆けるのではなく、終わりを総括するものなら、今高まる日本文明に関する論争は哲学者に任せ、我々は次の時代づくりに専念すべきだ。古来、時代を作る力の源は、実は指導者の理念ではなく、国民の行動の積み重ねだった


目指すは、持てる才能、技術を文化的で、弱者に優しく、自然と共生する社会の構築に使うことだ。バーベキュー(筆者が週末に参加したチャリティー)ではこうした時代づくりが、国による将来像作りを待つことなく、すでに個人のレベルで地道に始まっていることを知った。


目指す社会はエキサイティングなものではないかもしれない。でも目標を達成した社会とはそんなものだ。ファウストに「おまえはいかにも美しい」と言わせたのも、自然の中で助け合う自由な開拓者の姿である。(後略)
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自分でできることをやって、自由な心で、胸を張って生きていこう・・・。

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