2011年5月6日金曜日

温暖化防止と原発

水や鉄道などと並び、原発が日本のインフラ輸出産業として2010年6月「産業構造ビジョン」(資料)に明記された。その数年前の洞爺湖サミット後に、加藤登紀子さんはこのような意見を出している。今まで歌だけでなく、いろいろスゴイ人だと思っていたけれど、ますます尊敬。



世界中が化石燃料の奪い合いをし、資源を持たない国は経済、政治が右往左往。地球温暖化が叫ばれ(これにも政治的な思惑が絡んでいるけれど)、その原因の化石燃料もいずれは底をつく。原発一直線の日本のロードマップ、国内だけでなくグローバルな事業が展開されることになっている。一度高速道路に乗ってしまうと、降りるタイミングが難しいのだろう。

大きくふれた振り子をそのまま無造作に離すと、激しい勢いで反対側に触れる。これは良くない。原発のブリッジテクノロジーとしての本来の役目を考え直し、自然エネルギーの開発と利用を急ぎ、徐々に原発を廃止していく、という意見に賛成だ。地道に強い意志で自然エネルギー100%にソフトランディングする。

マザーテレサは「反戦運動には参加しません。平和のための活動には喜んで参加します。」と言ったそうだ。プラスの目的を持ち、涵養させ、結果的にマイナスの存在が消えていく、それが大切と思う。

4 件のコメント:

  1. はじめまして。
    『純情きらり』の頃から拝読しております。
    ワカのお話がとっても好きです。

    1歳5ヶ月になる娘は今まで10回近くレントゲン写真を撮りました。
    生後2ヶ月のとき、先天性股関節脱臼と診断されました。
    私はなかなか子供に恵まれず、やっとやっとのことで娘を授かりました。
    こんなに放射能を浴びせて大丈夫だろうか・・・。
    場所が場所なだけに同じ女性として、いつも不安に思います。
    主治医が説明する「自然界で受ける放射能に比べて・・・」を信じて
    私たちは治療を進めてきました。
    おかげで、もうじき歩けるようになります。
    骨盤の発育不全も数年後には恐らく完治するはず、です。

    今回の事故を受けて、原発から自然エネルギーへの転換を強く希望します。
    しかし「反対派」の極端な意見には、心がざわつきます。
    娘の体に浴びせた放射能、私たちが納得した理由を否定するものだからです。
    逆にあんこさんの原発に関する記事を読むと、す~っと気持ちが落ち着きます。
    「プラスの目的を持ち、涵養させ、結果的にマイナスの存在が消えていく」
    そうであって欲しい・・・心から祈っています。

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  2. びわちゃさん、ようこそお越しくださいました!トシさん経由で素敵なお写真を拝見していました。あのびわちゃさんですよね?

    お嬢さん、1才半なんですね。時を逆戻りさせることが出来るのであれば、その頃の息子にもう一度会いたいなぁ、と思います。何やかや大変でしたがあのかわいい姿をみて、ホントに天使っているんだなって、思いました。

    同感です。あれこれ読むと心がワサワサします、本当にいろいろと。最近よく寺田虎彦の言葉が引用されていますが、「ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしい。」的を射たことばだなぁと。

    びわちゃさん、これからもヨロシク。

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  3. Angelaさん こんにちは
    今回の福島原発の事故があるまで,私は日本にこんなに沢山の原発があるという事を、恥ずかしながら知りませんでした。
    毎日、スイッチを入れれば照明はつくし、冷蔵庫は常に物を冷やしてくれ、飲みたいときに冷たいビールが飲める。暑ければクーラーを入れ、寒ければ暖房。
    当たり前のように電気を使い続けていました。
    そして、あの地震の後、電気がなければ交通機関までマヒしてしまう。
    情報を得る事もままならない。
    それほど必要不可欠な物であるのに、あまりに無関心で、温暖化防止に原発を! とかクリーンエネルギーとかに、『へ〜 そうなんだ〜』くらいにしか思っていなかった自分に深く反省です。
    自然エネルギーの開発と利用を急ぎ,徐々に原発を廃止して行く。
    地道に強い意志で自然エネルギー100%にソフトランディングする。
    私もそうあってほしいと思います。
    そして、自分もできるだけスローライフに取り組みたいです。
    こんなに大きな事故があった日本だからこそ、国は今進むべき道をはっきりと、国民にそして世界に示してほしい物です。

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  4. Yさん、こんにちは!

    今まで傍観者であったこと、深い反省の毎日です・・・。
    子どもの頃住んでいた日本家屋にはスイッチなんてなかった。電灯は紐を引っ張るか、電球のヨコについているつまみを捻るか。台風のときはよく停電した。クーラーなどは勿論なし。生活のための電気が、いつの間にか電気のための生活になってしまっていたのですね。本当の豊かさは経済発展だけでは手に入らないということは、先進国にいる私達が一番分かっているはずなんですが・・・。

    出来ることはスローライフ、賛成!!これからも生活のオイシイヒントをいろいろと教えてください。

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