2011年3月16日水曜日

放射線漏れについて

原子力発電問題の放射線漏れについては、都内のドイツ、フランスの公的機関がかなり反応しています。多くのドイツ人はチェルノブイリのときの経験からか、東京も危険とのことで、土曜日から海外もしくは関西地方に避難を始めています。私達日本人スタッフにも東京から離れるようにとの指示が来ています。

報道では都内で基準値数倍の放射線を観測したと聞きます。しかし、そもそも何を基準にしているのか、またそれがいったいどのように私達に影響するのかは、しっかりした情報が伝わっていません。あわてて東京から避難する理由も見つかりません。

政府からは「大気中の放射能の値が上昇しているが、人体に影響がない」との発表です。TÜV(テュフ)というドイツの第三者検査機関があります。その日本法人も放射線量を測定中ですが、人体に影響のない程度と、昨日の段階では(直接ではありませんが)別のドイツ関係者から聞いています。
因みに東京は文部科学省の「モニタリングポスト」によると、昨日時点で0.809マイクロシーベルト(一時間当たり)、これは通常の10倍にあたるそうです。胃のX線検診は1回で600マイクロシーベルトだそうです。この二つの事例を比較出来る科学的知識は持ち合わせていませんので、参考までに記載しておきました。本国、日本で大騒ぎしているドイツ、そのドイツ検査機関と文部科学省の観測が「人体に影響がない」と言っています。

原子力発電所の動向については、こちらのTwitterをフォローしています。ご参考まで。
Ryugo Hayano さんプロフィール
東京大学理学部 物理学科長ジュネーブのセルン研究所で反物質の研究をしてます.原子核や,放射線についてはプロです.原子力が専門ではありませんが,東北地方太平洋地震後の原発の状況について,出来うる限り科学的に正しい情報をお伝えするよう,努力中です.

政府や東電への不満やトイレットペーパーを心配する報道より、被災者、被災地の報道、科学的な報道に目を向けること、努力したいと思っています。

1 件のコメント:

  1. Angelaさん、地震の被害だけでも甚大なのに、原発の危険にもさらされた東北地方の方々の不安を思うと居ても立っても居られません。
    私たちの不便さなどなんでもありません。

    原発のお陰で浴びるように電気を使ってきた私たちは
    反省しなければならないと思います。

    踊らされないように正しい報道に耳を傾けたいです。被災地の方々には一日でも早くご家族と再会し、
    孤立した方々に支援物資が届きますようにと
    祈りいます。

    三浦では昨日に引き続き今夜も計画停電が実施されます。私も節電を心がけたいと思うのであまりPCに向かえないと思いますが....
    Angelaさんもご無事でよかったです。
    これからもお気をつけくださいね。
    お互いに頑張りましょうね!!

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