82年制作「トロン」の続編。
父ケヴィンの失踪から20年、27歳に成長した息子サムは、父の友人アランに父からメッセージを受け取った事を知らされる。サムは父の経営していたボロボロになったゲームセンター跡を訪れ、うっかりかどうかわからないけれど、物質電子変換装置によってコンピューター内部世界へと送り込まれてしまう。
コンピューター世界・グリッドでは、ゲームの戦いが繰り広げられ、ユーザーの立場だったサムは一転ゲーム内のキャラクターに。そこでどんどん戦いを挑まれ、あわやという時にクオラと言う美人にに助けられる。クオラはまってましたとばかりにサムをケヴィンのもとへ連れて行く。サムは父の創造した世界とそこで起きていることを知り、父、クオラと3人で外界に出るためにポータル(出入り口)を目指す。
「漆黒に包まれたグリッドの世界」のカッコイイ映像、・・・なのだけど、実はあんまり暗くって不覚にもウトウトしてしまった。ちょっとだけだけど。
82年、前作で主役を演じたジェフ・ブリジスが、同人物と、自分のプログラムしたクルーと言うデジタル人間を演じている。ケヴィン役は、アレック・ギネスのオビ・ワンのようないでたちで、禅にいそしむ仙人ようだ。アカデミー賞を受賞したときにつくづく思ったけど、いつの間にこんなに年とっちゃったの?「ラスト・ショー」だと遡りすぎだけど、「タッカー」とか「ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」とか・・・、20年たてば男優も方向転換が必要になるのか。
一方クルーはデジタル人間なので20年前のままの姿。ジェフ・ブリジスはCGを施されピチピチ、20年以上若返りだ。あまりピチピチでほとんどアニメーションのようでもある。「ベンジャミン・バトン」のブラピのようだと思っていたら、その時の技術を使ったそうだ。
ドクターハウスでNo.13を演じている、オリヴィア・ワイルドがクオラ役。切れ上がった奇麗な瞳と意思の強そうな口元、全体が醸し出す雰囲気が引き締まっていてとってもいい。
マイケル・シーンはまたまたインパクトのある小者役で登場。今回はどう見てもデヴィット・ボウイだ。ちょっとハズれてるけど、それなりにボウイだ。誰も恐れ多くてできないであろうと思いきや、すごいなぁ、マイケル・シーン。