2010年12月8日水曜日

グッドワイフ

大人のにおいぷんぷんアリシア
製作総指揮はリドリー・スコット。

ピーター(クリス・ノース”セックス・アンド・ザ・シティ”のビック!はイリノイ州の州検事総長だった。ところが、汚職容疑で逮捕拘留される。ピーターははめられたと無実を訴えるが、売春婦との関係がリークされ、アリシア(ジュリアナ・マルグリースは何を信じていよいのだかわからない。と、いうよりもどちらかと言うと、完全にピーターを疑っている。とにかく2人の子どもをかかえ、生活のため仕事を始めなくてはならない。もともと弁護士だったアリシアは、友人ウィルの弁護士事務所に就職。ほっとしたのも束の間、実はもう1人の新人弁護士ケリー(マット・ズークリー)と、1つしかない弁護士のポジションを争うことになっていたのだ。

一話完結なので、見逃しても総体的な話を見失うことはない。とはいえ、ピーターの汚職疑惑に関しては、ゆっくりゆっくり進展する。アリシアは弁護士として嫌疑をかけられたクライアントの立場に立たなくてはいけない。アリシアは数々のケースを通し、ハナから疑っていた夫ピーターを妻として少しずつ信じる気持ちが増していく。アリシアだけでなく他の登場人物の心情も変化、もしくは本当の姿が見えてくる。最初は計算高く思えた弁護士事務所の上司ウィル(ジョシュ・チャールズ)やダイアン(クリスティン・バランスキー)も、実は正義感が強かったりする。

かっこいいカリンダ
いい味出しているのは、同じ事務所で働く内偵員のカリンダ(アーチー・バンジャビ)。クールなインド系美人。弁護士の裏付捜査をするのだけれど、カンは鋭く、人脈は広く、アンテナは高い。そして、謎めいていて、かっこいい。バンジャビはこの役でエミー賞を受賞した。

家庭や夫のことで私生活もパンパンのアリシア、職場で弁護士同士争っている暇もない。そのせいかコワイものなしの直球で、エレガントに事件に取り組む姿は頼もしい。男性社会の中で奮闘する女性という描き方ではなく、母として妻としての側面が女性の社会性を高めている。実際、こんなにうまくはいかないだろうけれど、ひとつの理想的なロールモデルとして観ることが出来る。グッド・ロイヤーではなくて、グッド・ワイフなのがミソかな。


0 件のコメント:

コメントを投稿