酒もタバコもやらない、死亡率が高いので車の運転もしない、車が来なくても赤信号は渡らない。そんなアダム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、なんと皮肉にも27歳という若さで脊髄のガンを告知される。生きるか死ぬかは50/50。
製作のセス・ローゲン、主人公の友人カイル役も演じていて、例のごとく(ノックド・アップ)シモネタで口を開ければ笑わせてくれる。主人公のジョセフ・ゴードン=レヴィットは「500日のサマー」でちょっと情けない男子を小気味良いテンポで見せてくれたけれど、今回もどん底の哀れなアダムを彼のキャラクターで180度スピンさせて、コメディーのさわやかな主役に仕上げている。息子に煙たがられる母親役を、あのアンジェリカ・ヒューストン! このユーモアと自信にみちあふれた存在感 、なのに女王様にならない、すごいわよ。若いセラピスト研修生キャサリン役のアナ・ケンドリックは「マイレージ・マイライフ」でもそうだったけど、初々しい優等生を演じさせたら最高。逃げていく彼女レイチェル役はロン・ハワードの娘ブライス・ダラス・ハワード、この人も何でも出来る人。
ここまで重たいテーマを一度も暗い気分にさせることなく、悪趣味だったりお涙頂戴だったりもなく、全編”心底”笑わせてくれる。そこに転がっているものをユーモアでとらえるセンスとは、どうしたらやしなえるのかしら。生まれ持ったものもあるよね。赤ちゃんなのにすでに面白いツワモノもいるし、動物だってヘンなコいるしね。
”Nothing either good or bad, but thinking makes it so.” 起きたことの解釈は、その人となりそのものなのね。
0 件のコメント:
コメントを投稿