2011年1月23日日曜日

グリーン・ホーネット The Green Hornet

1936年から1952年にかけてラジオ番組、そのあとテレビドラマ化された物語の映画化。

ロサンゼルスの新聞社の社長の放蕩息子・ブリットは、父が蜂に刺されショック死し、社長の座につくことになってしまった。しかし何をしていいかわからない。そんな時、父の運転手をしていたKATO(ケイトーと発音)の発明にびっくり、すっかり気に入ってしまう。KATOが開発したスーパーマシン「ブラック・ビューティー」に乗って、緑の仮面で素顔を隠しいたずらをしに出かける。たまたま出くわしたギャング相手に炸裂するKATOの武術を見てまたまたびっくり。そこで妙な正義感に目覚めるブリット。正義の味方というよりも、新たなワルモノの対抗相手という立場で、警察からも追っかけられる一ひねりしたヒーロー”グリーンホーネット”が誕生。

奇麗なお姉さんは好きですか
見に行く前は気が重かったのに、なかなか面白いのだ。
主役のブリットを”痩せた”セス・ローゲン。2007年の「Knocked Up」では日本語の題名(「無ケーカクの命中男」)と同じくらい情けないプー太郎で笑わせてくれたけど、このブリットもかなり情けない。全部、なんでも、どこまでも、KATOがやっている。2人の関係は「ウォレスとグルミット」。KATOは香港からジェイ・チョウ。セス・ローゲンがドミグラソースならばジェイ・チョウはオイスターソースといったところだろうか。よくわからないけど。一重まぶたのウスイ顔で、しなやかに動き回り、見ていて気持ちいい。
アラフォーの頼りになる秘書をキャメロン・ディアス。まだまだいけます。

冒頭ジェームス・フランコがチンピラ役で登場。ワルモノ、チェドノフスキー役のクリストフ・ヴァルツとガチンコ勝負。あんまりすぐ引っ込んじゃったから、もしかしたらジェームス・フランコ風チンピラだったかしら?と。「Knocked Up」にもカメオ出演してたから、セス・ローゲンとお友達なのかな。ジェームス・フランコはことしアカデミー賞の司会をする。楽しみだ。
あんまりコワクてオカシイ、ヴァルツ

セス・ローゲンは制作も脚本も担当。これでもか、これでもか、とモノが壊れまくるアクション映画だけれど、シニカルなジョークがひょいと顔を出し、実は大人の鑑賞に耐えうるコメディでもあるのだ。アメコミ・ヒーローものを期待していくと、ずっこけるかも。監督はフランス人、ミシェル・ゴンドリー。日本プレミアに現れた篠原涼子が気に入り、アヌーク・エメを連発していたそうだ。

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