これもちょっとネタばれ。
クライヴ(エイドリアン・ブロディ)とエルザ(サラ・ポーリー)の科学者夫婦は、難病のための新薬開発の目的に新種の生命体を創造する。さらなる新しい生命体の創造に取り組もうとするが、法や倫理、開発費用の問題から会社にストップをかけられてしまう。しかし、エルザの科学者としての好奇心、それを止められないクライヴはどんどん禁断の領域に踏み込み、人間と動 物のDNAを配合しさらなる新生命体が誕生する。
クライヴとエルザはその得体のしれない生命体に、初めこそ脅威を感じつつもやがて奇妙な愛情を持つようになる。そしてドレンという名前をつ け、誰にもこのことが知られないよう、秘密裏に育てていく。ドレン(デルフィーヌ・シャネアック)の成長は速く、しかも2人の想定内に収まらない発達を始める。いよいよ、ほんとにマズイと感じたクライヴとエルザはドレンを抹殺しようと考えるが、そうは問屋がおろさない。
こんなSFのような話にはならなくとも、現実に科学者の倫理観、新薬に資本をつぎ込む会社など、自然を無視した恐ろしい出来事が渦巻いているのは想像に難くない。鼻息の荒いエルザに、もともと優柔不断な顔をしたエイドリアン・ブロディのクライヴがずんずん押し切られるのを見ていると、他人事ながら「しっかりせい!」と言いたくなる。とはいえ夫婦は似た者同士、どっちもどっちでどんどん深みにはまる過程が面白い。しか~し、ドレンが成人してからは、なんとなく全体の流れがちょっと・・・。R-15指定はこのへんが引っ掛かったか?
全体的にどうかと言うと、こういう単語はとっても好ましくないのだけれど、まさに”ビミョー”と言うのが私の感想。特筆すべきはオープニングクレジットで、今まで見た中でも不気味さが突出している。
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