お友達が出演しているので、青山円形劇場でバンダラコンチャ、セカンドアルバム(第二弾)「ちんけさんと大きな女たち」(作・演出・出演=近藤芳正)を見てきた。
ヒロシは、融通きかない冒険できないこじんまりとした40歳。いまだ俳優として芽が出ず、清掃会社でアルバイトの毎日。自分の脳内ファンタジーの女たちが付けた呼び名は”ちんけさん”。 ”ちんけ”だけじゃあんまりなので、一応”さん”づけ。見かけだけでなく脳内までももしょぼいと言われるが、いえいえ、なかなかのラインアップ。
歌のお姉さん見たいな”お姉さん”(穴田有里)
呼びもしないのにのそっと現れ毒づく”悪いお姉さん”(静ちゃん)
ものに動じない”オバサン天使”(小高さなえ)
かなりしっかりしている10歳の”自分の娘”(田島ゆみか)
蛇舌の同級生、タクシー運転手”あや”(磯西真喜)
その脳内ファンタジーの女たちと、現実世界の女たち、バイト先の社長(桜乃まゆこ)、お母さん(浜崎茜)、おばあちゃん(荒井眞理子)が、入り乱れてヒロシはコロコロポンポン手玉に取られる。
ヒロシの恋人、キー坊役の黒谷友香は楚々として美しい。頭が小さくて、手足が長くって、生で見ると美しさ倍増。こんなきれいな人が現実にいるのだなぁ・・・。あまりにもヒロシと釣り合わないので(失礼!)、もしかしたらキー坊も脳内ファンタジーかも。静ちゃんという人は「フラガール」で好評を博したと聞いていたものの、映画を見ていないのでどんな人かよく知らなかった。 しか~し、この静ちゃんという人、実にインパクトがある。セリフだけではなく、その大きな肢体からじわじわとにじみ出るユーモアと言ったら・・。妙齢な女性に失礼だけど、立っているだけで面白い。
女がわからない男の脳内で、10歳から80歳までの魅力的な女が次々と登場。みなさんとても素敵な女優さんばかり。こんなに優しく女を見てくれて、嬉しいような気もする。台本も、40代50代にはよ~くわかるレトロな突っ込みに、たくさん笑わせてもらった。
東京公演は23日で終わったけれど、29日に大阪公演。
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