2010年1月4日月曜日

アバター

ジェームス・キャメロン監督。「タイタニック」は見てない、というかたくさん人が溺れるのを見るのは悲しいので、見ない。「アビス」では映画を見ている私が酸欠になりそうだったけど、今回もパンドラでは人間は息出来ない。スーハー、スーハー。

人類はパンドラという星で鉱物を採掘しようと、基地を作り軍隊を送り込んでいる。その衛星は人間には有害な空気で覆われ、また目指す鉱物が眠る土地の真上には、ナヴィという先住民が住んでいる。女性科学者(シガニー・ウィーバー)は、人間とナヴィのDNAを掛け合わせアバターを作り、アバターでパンドラの生態系を研究している。この科学者は純粋な探究心と、パンドラに対しての畏敬の念を持っているのだけれど、軍隊は戦争が好きだからナヴィを敵と定め戦う意欲満々。鉱物採集のマネージャー(?)は鉱物を手に入れられればそれでいい。この三つ巴の中主人公のジェイクはアバターに変身し、表向きは科学者の部下で研究活動をしながらも、軍隊の言いつけでナヴィに取り入り鉱物採掘のスパイ活動をする。

ストーリーは至極単純でアメリカ風勧善懲悪の世界。メッセージより、モーション・キャプチャー(キャメロン監督はエモーション・キャプチャーと呼んでいる)に注目してみよう。かなりリアルで細部まで繊細。 ボッシュの絵に出てくるような動物のキャラクターや、うっそうと茂る植物の表現がすばらしく、その想像力に脱帽。一歩間違えば中途半端なアニメーションになってしまうところを、その高度な技術が実写部分との違和感を全く感じさせない。

これから時代は3D、MCに一挙に進んでいくんだろう。でも、人間がチューバッカの着ぐるみを着ている映画も嫌いじゃないんだけどなぁ。それにしてもジェームス・キャメロン監督、満を持して「どうよ!」という感じ。「タイタニック」に続いて、"ハリウッド・ミューズ"にインスパイアーされたのかも。

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