再生能力で不死身のウルヴァリンとお兄さんのビクターが、19世紀終わりから20世紀までのあらゆる戦争に参加する冒頭の戦闘シーンでびっくり、大規模建造物破壊シーンはゴジラもびっくり、ウルヴァリンの人体改造にいたってはハルクもびっくり。
主演のヒュー・ジャックマン様は白目をむくと眉間に顔の筋肉が集中し、歯を食いしばると首から鎖骨までの筋肉がビビーンと緊張、爪を出せば腕がパンパンに張れ、体中の血管が隆々たる筋肉の上を這いまわり、なんだかすごすぎる。ヒュー様は04年にはミュージカルではトニー賞を受賞、今年のアカデミー賞は司会もした。大学ではジャーナリズムを勉強し、それと何の関係もないけれど、2008年ピープル誌で最もセクシーな男に選ばれる。ヒュー様の自慢を私がしてもしょうがないけど、凡人から見ると既にミュータントである。
全然似てないお兄さんビクターを演じたリーヴ・シュレイバー、この人「ニューヨークの恋人」で精神病院に入れられちゃったメグ・ライアンの恋人役をしてた人。(このときヒュー・ジャックマン様は19世紀の没落貴族の上品な紳士役。)涙目になりながら、時空の境目の存在を訴えていたあのひ弱な役柄から180度転換。キバの生えたキョーボーなお顔は迫力満点。
さて、X-MENの映画について言うと、ミュータント対人間の戦いが描かれているだけで、深いストーリー性みたいなものは、ナイ。しかし、ミュータントを通してアメリカの人種差別問題を描いているといわれ、深読みに十分耐えうる作品なのだ。私はブライアン・シンガー監督の1作目が作品としては好きだけど、ウルヴァリンの強さや魅力はこのZEROで満喫できる。
ウルヴァリンはコミックスの中で、日本人のやくざの娘と結婚する。残念なことにこのお嫁さんはふぐの毒で殺害されてしまうのであるが。映画オフィシャルサイト(タイトルをクリック)のヒュー・ジャックマン様はインタビューで、「次は日本で撮影したい」なんておっしゃってる・・。ドキドキ。実現したらいいなぁ。
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