2009年9月8日火曜日

高尾山 上り

NHKの趣味悠々「山で元気に」(水曜日夜10時)、第1回が高尾山。
1975年世界最高峰エベレストに女性として初登頂に成功した登山家の田部井淳子さんが先生、ルー大柴さんが弟子。洗濯物たたんだりしながらぼ~っとテレビを見ていたら、なんだか面白くって最後まで見てしまった。(そのあとの放送見ていないのだけれど、ルー大柴さん、結構険しい山に連れていかれてルー語も出ないくらいびびっていたらしい。)その田部井さんのお話に導かれるように、学校の代休があった月曜日、私も休暇をとってワカと2人で高尾山へ。

渋谷から乗換時間含めても1時間弱、しかも片道370円。そして高尾山口で降りるとすこし歩けばケーブルカーの駅、アクセスがいい。人もまばらで静かな駅前。さて、このケーブルカー、31度を超える日本一の急勾配に合わせて作られているので、勾配の緩い駅に止まっているときは、車内にはいると前につんのめったような姿勢になる。山を登り始めると今度は後ろに傾いたような姿勢に。ロープが切れたらジェットコースターどころではない・・・。もし切れても2メートルほど滑るだけで止まる強力なブレーキが付いているそうだ。”2メートル”って、具体的な数字だなぁ、ロープ切って実験したのかなぁ・・・。こんなとこ上っていくのかというほどの目の前の絶壁をわわわ、と後ろに倒れそうになりながら6分ほど上っていくと、清滝駅に到着。因みに最後尾で後ろを見ると絶景が楽しめるけれど、楽しみは帰りに残しておくことに。

清滝駅からは整備された道を浄心門まで歩く。浄心門をくぐって直進しようとしたところ、ワカの”ちょっとまった”。ワカ曰く、ルー大柴さんたちは門をくぐらないで横の道に入ったという。流石、若者のメモリーは大きい、私はぜんぜん覚えていなかった。地図看板を見ると山頂までの到着時間が短いし、見たところ人通りも少なく静かそうなので、4号路を行くことにした。

木々はちょっと疲れの見え始めた緑色、蝉の大合唱は終わり、ツクツクボウシが夏の終わりを2重唱。この4号路の始めは山頂を目指しているのに、なぜか下り坂が続く。下った分、上りが厳しいのではないかと心配になる私。道は結構細くって、2人がすれ違うのがぎりぎりのところもあり、つるりと足を滑らしたら結構怖そうなところもあり。下り道が終わると当然のことながら上り道になるが、心配するほど険しい所もなく20分くらいで山頂に到着。

山頂からは、澄んだ空気と鬱蒼と茂った木々の向こうに、うっすらともやのかかった東京が見える。見通しがいいと千葉まで見えるそうだ。この眺望を除けば、山頂というよりは近所の公園、と言っては失礼か。そろそろお腹がすいたので、薬王院までとっとっとっ、と下り、”もみじや”という蕎麦屋さんに入った。森一望の抜群のロケーションに立つお蕎麦屋さんの窓からは、涼しい風がそよそよと吹きこんでくる。半熟卵ののった冷やしとろろそばをいただいた。美味。

つづく

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