2009年9月10日木曜日

高尾山 サル園

せっかくここまで来たので、サル園・野草園にもよってみた。

サル園では、お昼ごはんの真っ最中。飼育係の方が猿山の中央に立って、マイクで猿の生態を説明しているところだった。ボスの条件は”信頼”。現ボス猿の”ネッシン”は、背中の数か所に勲章のような傷痕、体が大きくて、動きも堂々、初対面でも一目でボスだとわかる、目があったら思わずお辞儀をしてしまいそうだ。ボス・オーラが出ている。他の猿が一心不乱に食べているときも、何も食べずに端っこのほうでじっと群れの様子を見ている(それか一番に食べ終わっちゃったのか?)。飼育係さん曰 く、強いだけでなく、度胸があり人(猿)望がとてもアツいそうだ。多少の口げんかにはいちいち口は出さない、ここぞという時に「おらおらおらおら~」(と言ったかどうかは知らないが)と登場し、喧嘩を仲裁する。”サル山の金さん”だ。そんなとき、一緒に仲裁に入る若サル君は将来ボスとして有望だとか。

”金さん”は強くて威張ってるだけでなく、自ら先頭に立って世話仕事もするそうだ。猿山にある背の高い木はフェンスで囲われており(写真右側の木の幹)、その上部は電流が流れていて、お利口なお猿さんたちはビリビリするのでこのフェンスには登らない。ある日、事件発生。世間知らずの子ザルちゃんが、このフェンスの中に落っこちてしまった。するとネッシンは電流をもろともせずフェンスを乗り越え、子ザルちゃんを救いだし、しかも優しく抱っこして、落ち着かせてからお母さんざるに渡したそうだ。それでもってまた猿株が、ぐぐぐ~っと上がったという。”金さん”というより”清水次郎長”か。

そこにいる50頭ほどの猿さんにはみんな名前が付いていて、当たり前だけど係員さんはみんなの名前と顔が一致している。私にはボス以外はどれがどれやら・・。そういえば留学先でケニア人のお兄さんに、「日本人はみんなおんなじ顔していて、区別がつかない!」と言われたなぁ。私なんぞは最近若者の顔の区別がつかなくなってきているし。

野草園は夏のお花がそろそろ終わりで、ワビサビの枯れた風情。全部に名札が付いているので、助かる。サル園と一緒に見ることができる。

続く

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