ワカたってのリクエストで高尾山口駅前にあるトリックアート美術館へ。
先月、Bunkamura ザ・ミュージアム「奇想の王国 だまし絵展」に行った。11歳の若者は「面白~い!、すご~い!」を連発しながら元気に鑑賞していた。オット曰く、「若い人はだまし絵とかが好きだ」って。・・・確かに、まわりを見ると若者が多い。一方、私はだまし絵のトリックを見つけるどころか、絵自体がどこにあるのだ?という混雑で、くたんくたんになってしまったのであった。
そんなこんなであんまり楽しい思いをしなかった私、美術館を目の前にして乗り気でない。そのたたずまいは美術館というよりも遊園地の”なんとかハウス”、入場料だって結構するし(大人1300円、子供700円)。せっかくリフトで脳みその洗濯したのになぁ、パスしたいなぁ。わくわくのワカの手前、口には出さなかったものの、かなりしぶっていたのは確か。
「ずーっとここに来たかったんだよ、うれしいな~、うれしいな~」のワカの声に逆らい切れずチケットを買う。まず入口でスプーンのような形をした紙を受け取る。中に入るとやっぱり”美術館”というよりも、遊園地の”なんとかハウス”って内装である。先に進もうとすると、ガイドのお姉さんに呼び止められる。美術館の楽しみ方を説明するとのことで、これまた安っぽい壁画の前に立たされる。あんまり聞く気がしないなぁ、めんどくさいなぁ、まだ、乗り気でない私。
ガイドのおねえさんに言われるまま、入口でもらった紙で片目を隠す。すると、何と、目の前の安っぽい(失礼!)建物の壁画が、うわわわわ~っとうきあがってくるではないか。これはすごい。このあたりで乗り気の針が90度ピンっと動いた。説明はさらに続く、さっきとはうって変わって聞く気満々。隣にはやっぱり安っぽい牛(だったけか?)の壁画。片目を隠し、牛の顔を見ながら左から右へ壁画と平行に2,3メートル移動すると、あらららら、牛の顔が私を追って左から右へ動く。ここにきて乗り気の針は180度反対に倒れ、すっかり鑑賞モードに突入。
館内すべて撮影自由。カメラは一眼なので、片目の状態であるから、写真はみな立体を写したように出来上がる。十人十色のポーズで写真を撮りながら、ワイワイ、キャーキャー、ゲラゲラと、大人から子供まで楽しそう。ガイドのお姉さんたちは、案内だけでなく写真も撮ってくれる。親切で明るくて好感度高い。全部観賞する頃には、すっかり始めの”めんどくさいモード”はどこへ、写真とりまっくってワカとおんなじくらい楽しんでしまった私であった。
どんなものが展示されているかはタイトルをクリックしてね。展示内容とは関係ないけれど、建物の外観をもう少し高尾山の自然に調和したものにすれば、もっといいのに。
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