2011年10月6日木曜日

Erich Kästner Museum @ ドレスデン

 「二人のロッテ」や「エミール」シリーズで、日本でもよく知られているエーリッヒ・ケストナーはドレスデンの新市街で生まれた。彼の生家ではないけれど、子供の頃によく訪れた親戚の家だったところに、生誕101年を祝って可愛い庭に囲まれたこじんまりとしたミュージアムが建てられた。

私達が訪れた日は、なんとも残念なことにイベントのために閉館。でも優しいお姉さんが、図書館と庭にはどうぞ、と入れてくれた。

ミュージアムの看板
ケストナーは父親がユダヤ系ドイツ人であったが、ナチの時代、自分の本を焚書されても2度逮捕されても、ドイツ人として誇りをもち亡命しなかった。絶大な人気にナチも手出しできなかったという。ドイツ東西分断後は東ドイツになったドレスデンに母を残し、ミュンヘンに移住。母はナチに抵抗し続けたケストナーを称えた東ドイツ政府に手厚く保護されたそうだ。ケストナーはドイツ統一を見ることなく1974年に亡くなる。

「飛ぶ教室」の中に『愚か者の勇気は野蛮なだけであり、勇気のない賢さは屁にもならない』というくだりがある。賢いひとは見ているだけでなく、勇気をもって発言するべきだという、ここにも勇気を貫いた作家の言葉が、時を超えて私の目頭を熱くする。彼の言わんとしていることもさることながら、原文のシンプルな文体そのものにも心底憧れる。

”Mut ohne Klugheit ist Unfug; und Klugheit ohne Mut ist Quatsch ! ”
Mutは勇気、Klugheitは賢さ、ohneは英語でいうところのwithout。「賢さのない勇気」、「勇気のない賢さ」と順番を逆に並べて、「究極の選択」方式で並列している。Unfugは野蛮というネガティブな意味。Quatschは訳すのがちょっと難しいけれど、例えば「信じられない!」とか「バカバカしい!」とか「嘘っぱち!」とか、ネガティブを通り越してそのものの存在を否定するような単語。前の文章<後の文章と、比較級を使わなくても思いが言葉によってクレッシェントされてゆく、この「音感」が大好きだ。
もちろん、日本語訳もさすがである。特に「屁にもならない」これは秀逸。(訳者がわからない・・・)

ミュージアムの壁に腰掛けて
通りを見渡すケストナーの像


良い社会を作るためには、良い教育をしなくてはならないと説いたケストナー。

"Wer an die Zukunft glaubt,
glaubt an die Jugend. 
Wer an die Jugend glaubt, 
glaubt an die Erziehung.
Wer an die Erziehung glaubt,
glaubt an Sinn und Wert der Vorbilder."

「未来を信じる者は、若者を信じる。若者を信じるものは、教育を信じる。そして教育を信じる者は、垂範者の意義や価値を信じるのだ。」と訳してみた。
この三段論法、親としてしっかり胸に刻まねば。

2011年10月5日水曜日

I don't know if your new friend can come in...

君の新しい友達、おうちに入れていいかどうか・・・。

元ネタ--->ココ

おいしいご飯があるよ、とか言ってつれてきちゃったのかな。

2011年10月4日火曜日

日本版 緑の党

2011年10月3日 東京新聞/朝刊

脱原発掲げ「緑の党」  中沢新一氏ら来月にも


人類学者で明治大学野生の科学研究所長の中沢新一氏(61)らが「緑の党」(仮称)を十一月にも立ち上げることが分かった。中沢氏が本紙のインタビューに応じ、語った。脱原発を綱領の柱に掲げ、東日本大震災後の日本の転換を目指す運動を展開。欧米の「緑の党」との連携を図る。
「緑の党」には有識者のほか、里山保全や地域通貨の創設などに取り組む市民団体メンバーらが参加。正式な名称や具体的な活動内容は今後詰めるが、最初は正式な政党の形態はとらず、創刊予定の雑誌や、インターネットなどを使って全国のネットワークづくりを進める予定。
エネルギーでは太陽光やバイオマスだけでなく、植物の光合成の仕組みを応用した発電などの提言を検討。他の政策課題でも、成長を前提とした経済から脱して、有機野菜中心の食生活や自動車に依存しない生活を目指し、情報発信する。
中沢氏は「震災後の日本は政治が貧弱化している。生き方の根底を大きく変えるネットワークをつくるのは今しかない」と「結党」理由を説明している。
当面は国政選挙には直接かかわらず、中沢氏も「立候補するというと従来の既成概念が先行してしまう」と自身の出馬に否定的だが、将来候補者を支援、擁立することも「有力な選択肢」としている。原発のある自治体と連携、住民投票を行う運動にも取り組む。
欧米では一九七〇年代以降、反戦や反原発を掲げる「緑の党」という名の政党が誕生。ドイツでは一九九八年に連立政権入りし閣僚ポストを得たほか、福島の原発事故後も、脱原発を掲げて支持を広げている。
******************
4月頃、中沢氏等による「緑の党」立ち上げの記事を読み、その後どうなっているのか気になっていたけれど、いよいよ。
”生き方の根本を大きく変えるネットワーク”。これには大きく頷く。国から幸福GDPの指標を与えられても困る。政府が考える”平均世帯”などというものはもう存在していないのだ。自分たちが主体で考える、何かを変えてもらうのではなく自分たちが変わること。
”当面は国政選挙には直接かかわらず・・・”。この方針にも賛成。正直な話、福島の事故後、ドイツの「緑の党」の姿には違和感があったからだ。とはいえ、中村敦夫氏代表の「緑の会議」は2004年参院選で全員落選、日本では政党すら育たなかったのだから、あまり他国の文句を言うのはやめとこ。
誰かの支持や方針でメダカのように動くのではなく、また、メディアの作り出した空気に流されるのではなく、まず、ひとりひとりが意思を持つ。グローバルに考えるのも大切、でも私のようなフツーの人にも一本の木を大切にする、ゴミを出さない、そんな足元を見ながらの活動ができる。反対するのではなく、生産的に物事を考える。そんな国民の声がたーくさん集まれば、政治家だって無視できなくなる。「受動的平和的圧力団体」そんなイメージをもったのだけど。早くHP見てみたい。

2011年9月30日金曜日

新市街@ドレスデン

アウグストス
 ドレスデンはエルベ川を挟んで、旧市街と新市街に別れる。新市街と言っても最近開発されたのではなく、その歴史は12世紀にさかのぼる。また、爆撃が少なかった分、旧市街よりも古い街並みが残っていたりする。

旧市街からエルベ川を渡ると、キンキラキンで出迎えてくれるのが、アウグストスの像。

少し行くとJapanese Palace博物館。アウグストスは陶磁器のコレクター、中でも大好きだった日本の陶磁器。コレクションが収まらなくなり、ついに1715年に宮殿を増設したためその名がついた。その宮殿の正面から始まるケーニッヒ通りは、バロックの建物が整然と連なり美しい。

建物にはパッサージがいたるところにあって、ぐぐり抜けると緑の中庭、そこに劇場やレストランなどが軒を連ねる。散歩にはもってこいだ。

ケーニッヒ通り



Japanese Palace
パッサージをくぐり抜けると
可愛い中庭

ドライケーニッヒス教会
上に登ると旧市街が見渡せる
Molkerei Gebrüder Pfunds
(Pfund兄弟の乳製品店)

Pfundの中
ギネス認定「世界一綺麗な乳製品屋さん」
撮影禁止なのでお店のHPから
ルター教会
ルター教会の側
壁に書かれた絵
東ドイツ時代の建物もある
閉鎖されているようだった



2011年9月29日木曜日

Sky Aquarium @ 六本木ヒルズ

後ろの景色は本物よ
今年は例年に比べて小規模だった。
現物を見ている時は気がつかなかったけれど、Iphoneでとった写真を後から見てみると、照明が昨年とは違っているのに気がついた。

黄昏~の都会は~ブルーなみ~ずうみ~
青ざめ~た車が泳いで~ゆ~くよ~♫

祭りだ、祭りだ

ちょっと急いでいるもんで

美容院に行ってきました

前を失礼


何か用?

クラゲには癒される

2011年9月28日水曜日

街中の彫刻&彫塑@ドレスデン

たくさんの彫刻や彫塑が建物のあちらこちらに装飾され、街を歩いているだけでも飽きない。
欄干や彫刻に真っ黒のものがあることに気がつく。これは戦火に焼かれながらも残ったガレキ。パズルのように組み合わせて建物を再建している。なんとも気の遠くなるような作業だ。中でもフラウエン教会は「ヨーロッパ最大のパズル」と呼ばれたそう。


欄干に黒いところと白いところが見える
おい、そこの君!


もっと眺めいい

この高さ、眺めいい

後ろ「待ってくれ~」
前「遅っ!」

天使はがんばった
試着室

フラウエン教会の壁はところどころ黒い
手前はマルティン・ルター


細部まで手を抜かない

2011年9月27日火曜日

フラウエン(聖母)教会@ドレスデン

第2次世界大戦の2日に渡る空襲は乗り切ったものの、翌日、多くの建物や住人と運命を共にするように、火災によって完全に崩壊してしまう。
教会は東ドイツの体制下、政治や資金の事情があり、ガレキのまま放置されていた。それでも市民感情に配慮して、ガレキの山は片付けられることなく、戦没者記念碑として保全されてはいた。前回の訪問のとき(1987年)は本当にガレキの山で、しかも戦争の時のままと聞き大変驚いたことを覚えている。

東西ドイツ統一後、1994年基礎工事が行われ、多くの人々の努力が実り2005年に再建が完了。戦後60年の歳月をかけてやっと教会が戻ってきた。何年かかっても本物を創る、これが本当の再建。今度こそ、この先もずっとここにこの姿で建ち続けて欲しい。

フラウエン教会、詳しくはこちら







ドームからの眺め


2011年9月26日月曜日

ワイルドスピード MEGA MAX    Fast Five

ヴィン・ディーゼルはオースティン・パワーズの
Dr.イーブルに似てる・・・
元捜査官ブライアン(ポール・ウォーカー)は、護送中のバスを襲いお縄のかかったドミニク(ヴィン・ディーゼル)を脱走させることに成功。ブライアンと恋人のミアはアメリカから高飛び、リオのファベラに身を隠しドミニクを待つ。合流した2人は生活資金のため、ブラジルで高級車の強奪の仕事を引き受ける。しかし、車は麻薬取り締まり局によって護送中であることを知り、依頼側のグループの不穏な動きを感じ、相手の計画通りにせず車を持ち去る。強盗を依頼したグループと麻薬取締局、両方から追われることになる。強盗の依頼主レイエス(ホアキン・デ・アルメイダ)はリオの裏社会を牛耳り、警察も買収している超ワルモノ。ドミニクとブライアンは逃亡生活から抜け出し永遠の自由を得るために、リオ中にあるレイエスの隠し金庫から有り金全部を盗み出すという計画を立てる。そこに麻薬取締局の依頼で連邦捜査官・ルーク(ドウェイン・ジョンソン)が巨大装甲車グルカにのって現れる。レイエスとルークという敵に挟まれながらも、ドミニクとブライアンは凄腕の仲間を集めドリームチームを結成。


これがシリーズ5作目、しかし今までは全部パス。映画ランキングのサイト、Rotten Tomatoesで80%という高評価を見たオットが、面白そうだ、行こう!って。ぜーんぜん乗り気じゃなかったのに、それが、なんとまあ!10年も見続けているファンには悪いけれど、想定外の面白さ。CG技術の新しさを競うような映像ではなく、実際にスタントを使ったと思われるシーンが満載。最後に「プロのスタントが運転しているので、マネしないでください」との注意書き有り。無法地帯においてアウトサイダーは正義の味方、西部劇のような痛快感が味わえる。


(ネタバレ)冒頭からカーチェイス、はたまた疾走している電車から車を盗み出したりと、アクション満載だけど、やっぱりクライマックスの金庫付きカーチェイス、これには恐れ入った。するする氷の上を滑るように引きずられる大金庫、あれもこれもなぎ倒し破壊しまくりなのに、ドミニクとブライアンの車にはぶつからない。物理学を極めた(?)運転技術にため息だ。いくらなんでもあれはないでしょう、と思いながらも爽快、爽快。


次回作の前振りもあったし、次も見ちゃおうかな。

2011年9月25日日曜日

glee 3D

ついに飛び出す映画になったglee。とは言っても、TV番組のようにストーリがある訳ではなく、コンサートと楽屋での様子、そこに「負け犬」の若者がgleeによって自分の人生を前向きにとらえることができるようになった、というエピソードが挟まれる構成。

映画は結構な人気で木曜日には金、土曜日上映分が満席、初日に行くはずが出足大幅に遅れてしまい、日曜日になってしまった。六本木シネマの一番大きいスクリーン7(644席)は満席。上映前にはあちこちでうれしそうな話し声が聞こえてくる。わくわくした明るい雰囲気が映画館に漂っている。

リア・ミシェル(レイチェル役)はさすがの歌唱力。バーブラ・ストライザンドが会場に来ていると言われ(ウソ)感極まる表情、笑える、面白い。カートとのデュエットもいい。ジョナサン・グロフ(ジェシー役)が出てくれたらうれしかったな。ボーカル・アドレナリンのボヘミアンラプソディーが聞きたかった。ディープだけれどあのくらいコクなくては、レイチェルの相手役はできないのだ。

ヘザー・モリス(ブリトニー役)の踊りはやっぱりスゴイ。もうちょっとアップで見たかった。

ダーレン・クリス(ブレイン役)はイチオシ、制服で「ウォブラーズ」と登場。ウォブラーズの清潔感漂うアカペラにハマる。ダーレン・クリスは普通のルックスなのに、歌いだすと醸し出すオーラから目が離せない。彼はシーズン3に向けて新人発掘をするオーディション番組、「The Glee Project」で審査に参加。もちろんシーズン3にも出演決定。

グィネス・パルトロウが登場してシーロを歌うと、会場はコーフンのるつぼ。彼女はすてき。

アメリカでgleeは社会現象となっていると聞いてはいたけれど、コンサートの熱狂ぶりは想像以上。New Directionのメンバーはグリークラブにいるだけで、学校の中ではダサイと思われている。普通に見たら歌唱力、ダンス力は桁違いに上手なのだけど、視聴者は「負け犬」として彼らをみて自分を投影する。見終わったあと残るポジティブな気持。この番組のストーリー作りのうまさ、音楽、本当の意味のタレントのなせる技。

FOXTVでシーズン2の再放送が始まる時間だわ、このへんで失礼。


2011年9月23日金曜日

自信

ピーター・フランクルさんが、「同じ能力があっても”自信”が結果を左右する、何事もやるだけやったら後は自信を持って臨もう」、というようなことをおっしゃっているのを読んだワカ。感心しきり。
そして”自信満々”で臨んだ期末テスト。

結果を見て言った。
ワカ「あんまり自信を持ちすぎるのもよくないんだねぇ。」
私「しょうがないよね、やるだけやったんでしょ?」
ワカ「ここは絶対出る!と自信を持ってそこだけやったんだけど、やってないところが出ちゃったんだよね。」

うわわ〜、ヤマカケに自信をもっていたのか。ん~~。先は長い。

2011年9月22日木曜日

旧市街の建物@ドレスデン

ドレスデンは16世紀頃からアルベルティン家の宮廷都市として栄えた。しかし、第2次世界対戦中、無差別攻撃を受けその85%が破壊される。今ある建物のほとんどは戦後に修復されたもので、矛盾した形容になってしまうけれど、古くもあり新しくもある街だ。東ドイツ時代に訪れた時は、壊れたまま放置されたがれきの山にびっくり、というよりショックを受けた。23 年ぶりに見たドレスデンは、あのときと同じ街とは思えない変貌(復旧?)を遂げていた。

中心地の建物は大変大きい。広い敷地に悠然と構えている。空も広い。高いところか遠くに離れないと撮れないので、後で見てみると全体を撮した写真が少なかった。
Zwinger


Royal Terrace
Royal Terrace
OperとHof教会

Hof教会

Oper
Royal Mews