ワルモノ4人組 |
ベン・アフレック監督作品。評判は上々、批評家も軒並み好意的。私にとっては例えば、「LAコンフィデンシャル」や「ユージュアル・サスペクト」のような作品で、一緒に「これはいい!」と言えない、なぜだか考えた。
「ローマの休日」なぜ王女様が新聞記者に恋したのか、グレゴリー・ペックだから。「ノッティングヒル」でなぜジュリア・ロバーツが古本屋の店主に恋をしたのか、ヒュー・グラントだから。例えが今一つだけど、言いたいのは、クレアがダグに惹かれた場面にケミカルリアクションを感じなかったのね。ベン・アフレック君はどんな恰好をしていても、なぜか”大会社のサラリーマン”に見えてしまうのだ。ま、これも好みの問題かな。銀行強盗自体はとってもハマっていると思うし、彼がクレアに一目ぼれのシーンもいいから。
監督としては、どのキャラクターも大切にし、ストーリーの要として丁寧に扱っている。これが遺作になったピート・ボルスウェイトや、クリスタ役のブレイク・ライブリーなどは素晴らしい。途中で出てくるなんとなくポエムっぽくて恥しいクレアのセリフも、しっかりと最後に映像の中で生かされている。
悪の中の善、その善を理解しない善との戦いが、観客を悲しませない形で終わるのは、うれしい。
0 件のコメント:
コメントを投稿