2011年2月14日月曜日

ウォール・ストリート Wall Street

ジェイコブ、ブレトン、ゲッコーのガチンコ
オリバー・ストーン監督が、87年に発表した『ウォール街』の続編。
ウォール街の金融マン、ジェイコブ・ムーア(シャイア・ラブーフ)の会社が金融業界の風評がもとで破綻、ジェイコブのメンターでもあった経営者のルー(フランク・ランジェラ)は自殺。そんな時、ジェイコブの婚約者ウィニーの父ゲッコー(マイケル・ダグラス)はインサイダー取引での長い懲役を終えて出所し、執筆や講演活動を始めていた。ウィニーは父の強欲が災いし、母も兄も失ったとゲッコーと会うことを拒む。
しかし密にゲッコーに近ずいたジェイコブは、会社の倒産に金融業界で幅を利かせるブレトン(ジョシュ・ブローリン)が関わっていることをゲッコーからにおわされる。ジェイコブはルーの復讐とばかりブレントンの投資案件に風評を流し、まんまとダメージを与える。しかし図らずもこの戦術がブレトンに気に入られ、ジェイコブは仕事のオファーを受ける。ゲッコーの助言、戦略に基づき、ブレトンのもとで働き始めるジェイコブ。ゲッコー、ジェイコブ、ブレトンの思惑が交差する中、巨額の資金が動く。

 苦み走ったマイケル・ダグラスの口からは低音を響かせながら、キャッチフレーズになりそうなキメ言葉が続々登場。 (予告編↓参照)。
ウォール街の変遷についていけないルー役フランク・ランジェラがいぶし銀の演技。いつまでもしたたかに生き延びるジュール役イーライ・ウォラック(1915年生まれ!)になると、さらにその上手。スーザン・サランドンはチョイ役だけど、お金に翻弄される中年女性を好演。そしてブレトン役のジョシュ・ブローリンはいい。彼はいろいろな顔を見せてくれるけど、今回はピアース・ブロスナンとニック・ノルティを足して2で割り、ちょっと四角く押し固めたような顔で登場。金融業界のコインの裏と表をうまく体現している。

ゲッコー、ジェイコブ、ブレトンの勝敗がつくまではそれなりに楽しめるストーリー。しかしエンディングがマズイ。あそこまで念を押されなくても、言いたいことはわかる。・・・わからない人がいるから、こういう終わり方をするのも必要なのかなぁ。

2 件のコメント:

  1. ああ〜〜観たんですね!
    予告編観ただけで面白そうです。

    フランク・ランジェラって「パリは霧にぬれて」という映画に出ていましたね。フェイ・ダナウェイの夫役で。
    あの映画のフェイ・ダナウェイは美しかった。パリの街も。
    フランク・ランジェラを最近何かで観たなと思ったら「フロイト/ニクソン」でニクソン役だったんですね。いい味出してましたね。
    いぶし銀のような素敵な俳優です。

    早く観たいです〜〜♪

    返信削除
  2. エリリンさん、

    すごいですね~、エリリンさん!「パリは霧にぬれて」ですか!私はまだほんのジャリンコだったので見ていないのです。もう少し後でその頃のフェイ・ダナウェイを名画座二本立てで見ることになります。60年代後半から70年代の彼女は、飛ぶ鳥を落とす勢いでしたね。

    リアルタイムで彼女を観たのは「三銃士」からです。この映画は中学生ながらハマりました♡ オリバー・リード、リチャード・チェンバレン、マイケル・ヨーク、ラクウェル・ウェルチ、確かクリストファー・リーも出ていたような気が。1人で懐かしがっていますが・・。

    そして「フロスト・アンド・ニクソン」はよかった。フランク・ランジェラを是非舞台で見てみたいものです。

    返信削除