Septemberの記事を書いてから、YouTubeで70年代ディスコナンバーをサーフィン。アラベスクの横にはノーランズ、ノーランズの横になぜかシルビー・バルタンが、シルビー見てたら、ジャニス・イアンが。何度この曲を聞いたことだろう、”At Seventeen"、何とも言えない気持ちに浸る。オットもこの曲のドーナッツ盤を持っていたそうだが、”Will You Dance?”は知らなかった。
昨夜のBS-iの番組"Song to Soul"は、偶然にもジャニスの"Will You Dance?"だった。
Will You Dance?は1977年のテレビドラマ”岸辺のアルバム”の挿入歌に使われ、日本では大ヒットしたけれど、アメリカでは大して売れなかったそうだ。この歌、よく聞いてみると実はとってもコワイ歌詞である。ジャニス曰く、ニューヨークの路上に転がる死体をダンスをしている男女がビルの上から眺めている、そんなシーンを想像して書いたという。やさしいタンゴのオブラートに包まれた曲と突き刺すような歌詞、女性シンガーはただ激しいだけではだめだ、と彼女は言う。ジャニスと交友があるアンジェラ・アキのカバー曲も演奏され、日本語に歌詞が変わっていたけれどとてもよかった。
それから"love is Blind"。悲しい恋の歌。この歌を作った時、報われぬ恋に胸を焦がしていたというジャニス。2,3年前に自伝を書いていた時にこの恋を思い出し涙が溢れ止まらなくなり、その時どれほど深く傷ついていたか、今更ながらにやっと気が付いたと言っていた。この話をする彼女は相手のことをhimと言わず themと言い、ちょっと首をかしげた。現在彼女は同性愛者としてカミングアウトしている。
今はナッシュビルを拠点に音楽活動をする彼女。「有名になったり金持ちになったりするのではなく、アーティストとして成功するならば、自分の作りたいものを作る。そうすればたとえ売れなくても満足できる。妥協してもし売れなければあとには何も残らない。」当たり前のようで言うのは簡単であるが、おそらく長い戦いの後の言葉なのではないか。物静かで理知的なアーティストである。
(ジャニス・イアンに関してはタイトルをクリック)
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