東山動物園(名古屋市千種区)で最も大きな声を発する動物の一つ、フクロテナガザル。子どもや若い女性を敵とみなして威嚇する。だが、この雄は中高年の女 性が現れると、さっぱり声を発しない。「恋心が原因」と飼育員。テナガザルは人間の女性に攻撃的なのが一般的で、どうもこのテナガザルだけの行動のよう だ。
東山動物園のフクロテナガザルは、推定23、24歳のこの雄と、20-22歳の雌の2匹がいる。フクロテナガザルは声の届く範囲を縄張りにしており、2匹は東山一帯を自分の縄張りだと思っている。
若い女性や子どもの甲高い笑い声を聞くと、挑発されたと感じて威嚇。雄が鳴きだし、雌が釣られる。「フゥー、フゥー」「フォオ、フォオ」と次第に大きくなる。一度始まると、15分ほど鳴き続ける。
フクロテナガザルの大声は、若いカップルや子どもたちに大人気だ。子どもたちが「きゃはは」と反応すれば、鳴き声は興奮でさらに激しくなる。
ところが、中高年の女性だとさっぱり声を発しない。雄が恋心を覚えるからだ。求愛行動を取っているのに気づいた担当飼育員の浅井佳明さん(60)は「中高年の女性には威嚇するどころか、逆に心を寄せてしまって、鳴かせるのは難しい」と説明する。
日本モンキーセンター(犬山市)の加藤章園長は「テナガザルは人間の女性に対して威嚇するのが一般的。東山動物園の雄の行動は個性としかいいようがない」と話している。
(中村禎一郎/中日新聞)
と、いうことで、鳴かれなかった場合は”オバサン”と認知されたということ。まっこと正直、まるで白雪姫に出てくる王妃の鏡のようだ・・・。では、オジサンが行った場合はどうなるのかなぁ。
0 件のコメント:
コメントを投稿