2013年1月31日木曜日

もう12分の一が・・・

1月に入ってからはワカの受験で殺伐としてくるのではないかと思っていたけれど、志望校が決まってしまえばこれといって話すこともなくいつもの我が家。ワカは親よりずっと腹が座っていると見える。最後の模試も最終コーナーで志望校合格ラインに乗り、後はゴールまで一直線か?いやそんなに世の中甘くない、と、何も出来ることがないだけに、なんだか落ち着かない母。

願書に貼る写真くらいは奮発しちゃおうかなと、街の老舗の写真館を訪れた。受験には何の関係もないが、セレブ御用達の写真館だ。カメラマンから「サイズは?」と聞かれ、ワカと私は2人で顔を見合わせる。当然、2人ともチェックしてない。とりあえず写真だけとって、後でサイズと枚数を電話すれば良かったのに、「大1枚と小3枚!」と適当に注文。もちろん何の根拠もな〜い。思考停止。お代は4枚で5900円也。遅まきながら家で調べてみたら、私立と公立はサイズが違うし、しかも願書に貼る枚数もまちまち。慌てて写真館に電話すると、そんなことだろうと思っていたようで枚数の変更に快く応じてくれた。庶民にも親切な写真館だ。

さて、願書はワカが学校でしっかり記入してきた。ものすごい筆圧だ。気合が入っているのか。後は親の署名と捺印そして、セレブ御用達の証明写真。ところが、その証明写真がどこにも見当たらない。唖然!!忘れないようにここにおいておこう、と考えた一瞬の光景まで頭にうかぶのに。半日探し、あきらめて、写真館に電話して4枚追加。焼増し料金4500円也。美味しいものたべられたなぁ~。きっと全てが終わったあとに、ポロリと見つかるのだろう。

さて、受験料の振込。とある学校はATMから振り込む。学校の口座と同じ銀行から振込もうと思ったけれど、休眠口座で残高がほとんど無いからまず預け入れをしなくてはいけない。お札をATMに入れたところで、確認を押しても画面がちっとも動かなくなった。人差し指、中指、親指と指を変えて試してもダメ。当たり前か。店頭に立っている案内係のおじさんに「画面がフリーズしてます!」と言うと、おじさんも「おやおや、こんなことがあるんですね」と困り顔。とりあえず手続きを取り消して、隣のATMでやり直すことに。・・・そこで気がついた。どうやら入金の際に「一部入金」を押してしまったらしい。もちろんその場合は入金したい金額を入力しなければ「確認」が押せない。暗証番号もいらない一番簡単な預け入れ操作でつまずく私・・・。

本番は2月10日から。志望校に合格できたらいいね。見えないところで慌てながら応援しているよ。


2013年1月17日木曜日

ポアント

ポアントを最後に履いたのは17年前。金輪際履くことはないと思っていたけれど、また履いてみたいと思うようになり、2012年の密かな目標にしていたが、そうこうしているうちに12月、残すところあと2週間となってしまった。やっぱり目標は達成しなくては!そのためにはポアントを買ってしまうことだ、と渋谷のチャコットに行った。

はじめは右左の区別は無く
自分の足で形をつけていく
私がポアントを履き始めた1960年代は、数社の国産メーカー以外は簡単に手に入らなかった。初めてのポアントは「スワン」製、この「スワン」は後の「チャコット」だ。今や国内外のメーカーがずらり、足の形や使い勝手に合わせてヨリドリミドリだ。インターネットでも安く手に入る。浦島太郎子には数が多すぎてどれがいいのかさっぱりわからない。

チャコットのフィッターさんは私の足の形を見るなり、サササッと2、3足のポアントを持ってきてくれた。仕事早い。まずトウパット(指を保護するためにポアントの先に入れるパット)の存在が嬉しい。昔は硬いマメができるまでひたすら我慢。流血は当たり前。どうしようもないときはストッキングで保護して頑張った。本当に痛かった~~。今考えると、ポアントの選択肢が少なく、足に合うものを見つけるのが難しかったということもある。

さて、5、6足試してソールの柔らかさなどを確認、オーストラリアの「BLOCH」というメーカーに決定。その場でリボンを縫い付けてくれて、ソールには名前を刻印、その上、右左を間違えないように片方のシューズにバンビちゃんまで型押ししてくれた。サービスも進化だなぁ。

いよいよ練習、ゆっくり、ゆっくり(おそる、おそる)、もちろんバーから離れることはない。床が木に比べて弾力性のあるリノニウムでトウパットもつけているから、足の指はゼンゼン痛くない。リノリウムの床には滑り止めの”松ヤニ”がいらないので、これも昔とは違う。木の床で聞いたポアントの足音とは違うわ。

思っていたより昔の感覚が残っていた。バレエシューズでのルルベは、正確にはドゥミ・ポアントといって、指を折りボール(指の付け根)で立つ。ポアントの場合はトウの先で立つので足の指は伸びた状態。ポアントの先端は平たくなっていて、その平面が床にピッタリと均等につくのが理想。そのためには甲をしっかり伸ばさねばならず、甲の硬い私は普段よりかなり足底筋(土踏まずの筋肉)を使った。そして、ポアントで立つには足の力だけではなく、上へ上へと上体を引き上げる力が大切だ。

ということで、その日のうちから全身筋肉痛、土踏まずが熱持ってるみたい。でも、とっても楽しくて、懐かしい時間だった。

2013年1月15日火曜日

トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2 Breaking Dawn Part 2

トワイライト・サーガ全5作品、ツッコミを入れながらも(「夫婦50割」で行く映画か?とこちらがツッコまれそうではあるけれど)、遂に最終章を鑑賞。シリーズのはじめは大きなスクリーンで上映していたのに回を追うごとに小さくなっちゃって、今回はヒューマントラストシネマ渋谷。さて、既に観た方(まだの方は鑑賞後)一緒にツッコミをいれましょ。では!

なんでもアリのブレーキング・ドーンパート1、なぜヴァンパイアに子どもが出来るのか、最大の疑問を棚に上げ「不滅の子」レネズミが誕生。「フライ2」のように胎児の頃から成長が早い。出産で死にそうになり、エドワードにがぶがぶ噛まれて助けられたベラ。正確には、ヴァンパイアに噛まれて人間としては死んだのだけど。ま、なんでもいいけど、遂に念願叶って、強く、化粧も濃くなって、転生を果たす。

ベラに恋焦がれていたジェイコブ、赤ちゃんのレネズミを見るなり「刻印」の相手だと悟り、あっという間にレネズミに鞍替えする。転生してからはジェイコブのにおいが気になるベラ、まだ幼児のレネズミを刻印の相手にしたことに激怒し、ジェイコブをコテンパンにする。それを面白そうに見物するエドワード。結局、仲直り、雨降って地固まる。

「不滅の子」とはヴァンパイアを滅ぼす凶暴なヴァンパイアで、ヴォルトーリ族は見つけたら片っ端から退治してきた。「不滅の子」の定義はヴァンパイア同士の間にできた子どものこと。カレンファミリーはレネズミは正確にはベラが人間の時にできた子どもだから「不滅の子に」当てはまらないと説得するため、それを証言してくれるヴァンパイア仲間を集める。

ベラには自分の考えを読み取られない&相手の攻撃を寄せ付けない、という能力が人間の頃からあった。転生後は自分だけでなく味方にバリアを張って、防御する能力があることが判明。まだヴァンパイアになったばかりでうまくできないので、いざという時のために修行をはじめる。あくまでも平和裏に問題を解決したいカレンファミリーではあるが、ヴォルトーリのリーダーであるアロは大げさな大軍を引き連れて現れる。アロん千年の人生の中でも前例のない、人間とヴァンパイアの間にできた子ども。最初は「この子面白そうだし退治するのはどうしようかな~」てな立場だったけれど、結局あれよあれよという間に戦いの火蓋が切って落とされる。

実に激しい戦いの中、カレンファミリーの中心人物の首がコロコロと落とされ、いくら完結編だとはいえここまでするか!と驚く。しか~し、遂にアロの首を獲ったと思ったその瞬間、オヨヨ…。劇場内から聞こえる安堵のため息、正しくは、失笑とともに、この戦いは幕をとじる。

何のかんのいいながらも、やっぱり面白かった。本のシリーズはこれでおしまいだけど、映画はスピンオフが計画されているらしい。17歳のエドワードを演じるには年をとりすぎたと、ロバート・パティンソンが自ら発言しているが、そんなこと言わずに是非もう一作(「エドワード・バトン」?)!

2013年1月10日木曜日

レ・ミゼラブル  Les Misérables

年末年始映画 その3は大評判のレ・ミゼラブル。

お話の内容が悲惨すぎる、ミュージカル舞台の映画化で過去にがっかりしたことがある、という理由で実はあんまり見に行きたくなかったけれど、もし見ていなかったら大きな作品を逃したことになっていただろう。

監督トム・フーパーは役者の歌う歌をレコーディングして後付するのではなく、セリフのようにそのまま収録している。一度きりの歌声ということでは舞台と一緒だ。舞台ではホールの最上階まで響く歌声が要求されるが、映画ではスクリーンでの細かい演技が要求される。舞台の良さを残し見事に「映画」に脚色され、見ていて違和感を感じない。俳優陣の高い歌唱力には舌を巻く。歌手としてではなく、俳優として実績を残している面々だ。歌も歌えなければ、一流の役者として生き残っていけないのかも、と思わせるほどだ。

数年前、何かの暗示だったのだろうか、ヒュー・ジャックマンが司会をしたアカデミー賞授賞式でアン・ハサウェイが歌を披露、その歌声と可憐さにシャーリー・マックレーンが「歌い続けなさい」と賛辞を送ったことは記憶に新しい。今回、彼女は映画史に残るであろう素晴らしい演技を残した。あんなにコテコテに歌っても胸焼けさせない、それどころか心揺さぶり、この曲に全く新しいイメージ&解釈を植え付けた。アカデミー賞、取るかも。

もちろん、歌って踊れるトニー賞俳優&アクションヒーローのヒュー・ジャックマンは期待通り。大作を一手に背負い、映画を一ランク上に引き上げたことは間違いない。アカデミー賞、もしかしたら(ダニエル・デイ・ルイスがまたまたスゴイらしいから)。

「レ・ミゼラブルロンドン公演25周年記念」でも同じ役を演じたサマンサ・バークス、アン・ハサウェイに負けず劣らずの熱唱、泣ける。舞台で磨いた文句ない歌唱力が彼女の底力であろう。男子も負けていない。エディ・レットメインは歌も上手いのだった。高く澄んだ美しい声だ。彼は「イエローハンカチーフ」ではウィリアム・ハートを相手に、これは!と思わせた。舞台「Red」でも活躍し、ローレンスオリビエ賞、トニー賞を受賞。ぜんぜん関係ないけど、かのウィリアム王子と同級生だったという。

で、イマイチだったのがラッセル・クロウ。彼なりに頑張ってはいたのだろうけれど、あれだけ他の役者が全員盛り上がっているのに、彼が歌い始めるとシュルルル~っと盛り下がる。ラッセル、苦労。いい役者さんなのに、ちょっと解釈を間違えちゃったか。

忘れていけないのは子役2人。特に男の子。ロンドンで「オリバー」を見たとことがあるのだけれど、この子は出演していたらしい。小さい頃から一流の舞台で研鑽を積んでいるのだ。透き通るようなボーイソプラノを堂々と披露し、死んでいる演技もスゴすぎる。

是非、映画館で。舞台とは違った感動が待っている。

2013年1月8日火曜日

007スカイフォール(Skyfall) / 恋のロンドン狂騒曲 (You Will Meet a Tall Dark Stranger)

年末年始に観た映画は5本、今回は2作品纏めて感想文。今年も映画館通い楽しみたいワ~!

スカイフォール
007 スカイフォール

ダニエル・グレイグの人間追跡ミサイルは、今回も超ダンディー。傷つき、ガス欠になってもステキ。007の50周年記念ということで、007の愛車や武器も登場し、アナログでノスタルジー漂うクライマックスがファンには嬉しい。アデルのテーマソングもオープニングに大輪の花を添える。

とはいえ、諸手を上げて面白かった~!とは言えない。ワルモノの心理をあまりにも個人的な恨みつらみで深々と掘り下げすぎ、007映画の軽快な(時に軽薄な?)広がりに欠ける。ハビエル・バルデムはその暑苦しさから役柄にぴったし、が、サム・メンデス監督にミスリードされてしまった感あり。悪者のシーンはまるで「バットマン」を見ているのかと思ってしまう。

収穫もあるわよ。出番は少ないものの、ここぞというところで強さを発揮してキラリと光ったラルフ・ファインズ。次回からの登場に期待が高まる。
恋のロンドン協奏曲


恋のロンドン協奏曲

まるで”エッセイ”のような小品に、アンソニー・ホプキンズ、アントニオ・バンデラス、ジョシュ・ブローリン、ナオミ・ワッツとそうそうたる顔ぶれ。これだけ揃えれば、演技の問題は皆無。そんなベテランを難なく手のひらで転がすウディ・アレン。脚本がいいのかキャスティングがいいのか、演技が達者であればあるほど、キャラクターの情けなさイタさ全開。

現役っていつまでなのか。けっこう年取ったつもりでもまだまだ新しい人生が待っている。あれこれ考えて、勇気を持って飛び出しても、ほとんどのところ失敗に終わり、恥をかきまくる、が、たまに夢で描いたようにことが運んでしまうこともある。嬉しいかというと、それはそれで厄介・・・。幸・不幸は表裏一体、すべて自分の考え方次第ね。

自分より若い年代を主人公にした映画が多くなってしまった今日この頃、まだ自分の知らない年上の人たちが、悟りも開かず、懲りもせず、大騒ぎしているのを見られるのは、ちょっとウレシイ。

2013年1月6日日曜日

明けましておめでとうございます

年末に訪れた浅草で
東京の1月1日は、穏やかな一日だった。

大晦日は友人とジルベスターコンサート(エルガーの「威風堂々」いいなぁ〜!)を見ながら年明けのクラッカーを鳴らし、シャンペンを開けながら2時ごろまで語り合い、10時頃にのそのそ寝床から這い上がり、年賀状をポストに取りにいき、お茶を飲みながら昨晩の片付けをし、12時になったら実家に行き、家族でおせちとお餅を食べ、お腹いっぱいになったら近所を散歩、初詣で混んでる神社を諦めて隣の駅のお寺に足を伸ばし、スタバで一服、そのまま実家に戻って更に食べ始め、ニューイヤーズコンサートを見る。

こんな毎年の判で押したような大晦日からお正月、コロロから平和と幸せを感じる。

皆様にとって健康で穏やかな一年でありますように。