年末年始映画 その3は大評判のレ・ミゼラブル。
お話の内容が悲惨すぎる、ミュージカル舞台の映画化で過去にがっかりしたことがある、という理由で実はあんまり見に行きたくなかったけれど、もし見ていなかったら大きな作品を逃したことになっていただろう。
監督トム・フーパーは役者の歌う歌をレコーディングして後付するのではなく、セリフのようにそのまま収録している。一度きりの歌声ということでは舞台と一緒だ。舞台ではホールの最上階まで響く歌声が要求されるが、映画ではスクリーンでの細かい演技が要求される。舞台の良さを残し見事に「映画」に脚色され、見ていて違和感を感じない。俳優陣の高い歌唱力には舌を巻く。歌手としてではなく、俳優として実績を残している面々だ。歌も歌えなければ、一流の役者として生き残っていけないのかも、と思わせるほどだ。
数年前、何かの暗示だったのだろうか、ヒュー・ジャックマンが司会をしたアカデミー賞授賞式でアン・ハサウェイが歌を披露、その歌声と可憐さにシャーリー・マックレーンが「歌い続けなさい」と賛辞を送ったことは記憶に新しい。今回、彼女は映画史に残るであろう素晴らしい演技を残した。あんなにコテコテに歌っても胸焼けさせない、それどころか心揺さぶり、この曲に全く新しいイメージ&解釈を植え付けた。アカデミー賞、取るかも。
もちろん、歌って踊れるトニー賞俳優&アクションヒーローのヒュー・ジャックマンは期待通り。大作を一手に背負い、映画を一ランク上に引き上げたことは間違いない。アカデミー賞、もしかしたら(ダニエル・デイ・ルイスがまたまたスゴイらしいから)。
「レ・ミゼラブルロンドン公演25周年記念」でも同じ役を演じたサマンサ・バークス、アン・ハサウェイに負けず劣らずの熱唱、泣ける。舞台で磨いた文句ない歌唱力が彼女の底力であろう。男子も負けていない。エディ・レットメインは歌も上手いのだった。高く澄んだ美しい声だ。彼は「イエローハンカチーフ」ではウィリアム・ハートを相手に、これは!と思わせた。舞台「Red」でも活躍し、ローレンスオリビエ賞、トニー賞を受賞。ぜんぜん関係ないけど、かのウィリアム王子と同級生だったという。
で、イマイチだったのがラッセル・クロウ。彼なりに頑張ってはいたのだろうけれど、あれだけ他の役者が全員盛り上がっているのに、彼が歌い始めるとシュルルル~っと盛り下がる。ラッセル、苦労。いい役者さんなのに、ちょっと解釈を間違えちゃったか。
忘れていけないのは子役2人。特に男の子。ロンドンで「オリバー」を見たとことがあるのだけれど、この子は出演していたらしい。小さい頃から一流の舞台で研鑽を積んでいるのだ。透き通るようなボーイソプラノを堂々と披露し、死んでいる演技もスゴすぎる。
是非、映画館で。舞台とは違った感動が待っている。
遅ればせながらおめでとうございます。
返信削除今年も佳い年でありますように。
壁紙素敵ですね!
映画私も暮れに「007 スカイフォール」を観ました。
アデルの主題歌良かったですね♪
冒頭から魅了されて引き込まれました。
エリリンさん、明けましておめでとうございます。
削除今年もよろしくお願いします。
壁紙、春らしくしてみました。
ダニエル・グレイグは本当にかっこいいです。ハンサムというわけではないのに(失礼!)、立ち居振る舞い、着こなし、すみずみまでダンディですね。ボンド役、続けてもらいたいです。
あんこさん
返信削除謹賀新年でございます。
とうとう受験の年・・ 親子できっと面白い(失礼!)経験されることと期待しています。
もし大学も受験だったら また生かされるし。
「レ・ミゼラブル」よかったですよね。
私はマンマ・ミーアの女の子の歌がまた聴けて嬉しかった。もちろんヒュー・ジャックマンたちも。
ラッセル苦労 少年の死体演技 同意
今年もよろしく!
あきざくらさん、明けましておめでとうございます。
削除高校受験がいよいよ近づいてきましたが、明日はいよいよ最後の模試です。いつもすぐ満員になってしまう模試会場のXX女子高校。男子の間で話題の会場でやっと模試が受けられることになり、うれしそう。なんか違うような気がするけど、ま、それもアリですか。
マンマ・ミーアのアマンダ・セイフライドは役にピッタシでしたね。子役のほうの女の子も負けないくらい!
「純と愛」”がんばって”見てます。ピンポイントで面白いところもあり、最後までいけそう、いや、ここまで見たからには、最後まで。
今年も宜しくお願いします!