2013年1月17日木曜日

ポアント

ポアントを最後に履いたのは17年前。金輪際履くことはないと思っていたけれど、また履いてみたいと思うようになり、2012年の密かな目標にしていたが、そうこうしているうちに12月、残すところあと2週間となってしまった。やっぱり目標は達成しなくては!そのためにはポアントを買ってしまうことだ、と渋谷のチャコットに行った。

はじめは右左の区別は無く
自分の足で形をつけていく
私がポアントを履き始めた1960年代は、数社の国産メーカー以外は簡単に手に入らなかった。初めてのポアントは「スワン」製、この「スワン」は後の「チャコット」だ。今や国内外のメーカーがずらり、足の形や使い勝手に合わせてヨリドリミドリだ。インターネットでも安く手に入る。浦島太郎子には数が多すぎてどれがいいのかさっぱりわからない。

チャコットのフィッターさんは私の足の形を見るなり、サササッと2、3足のポアントを持ってきてくれた。仕事早い。まずトウパット(指を保護するためにポアントの先に入れるパット)の存在が嬉しい。昔は硬いマメができるまでひたすら我慢。流血は当たり前。どうしようもないときはストッキングで保護して頑張った。本当に痛かった~~。今考えると、ポアントの選択肢が少なく、足に合うものを見つけるのが難しかったということもある。

さて、5、6足試してソールの柔らかさなどを確認、オーストラリアの「BLOCH」というメーカーに決定。その場でリボンを縫い付けてくれて、ソールには名前を刻印、その上、右左を間違えないように片方のシューズにバンビちゃんまで型押ししてくれた。サービスも進化だなぁ。

いよいよ練習、ゆっくり、ゆっくり(おそる、おそる)、もちろんバーから離れることはない。床が木に比べて弾力性のあるリノニウムでトウパットもつけているから、足の指はゼンゼン痛くない。リノリウムの床には滑り止めの”松ヤニ”がいらないので、これも昔とは違う。木の床で聞いたポアントの足音とは違うわ。

思っていたより昔の感覚が残っていた。バレエシューズでのルルベは、正確にはドゥミ・ポアントといって、指を折りボール(指の付け根)で立つ。ポアントの場合はトウの先で立つので足の指は伸びた状態。ポアントの先端は平たくなっていて、その平面が床にピッタリと均等につくのが理想。そのためには甲をしっかり伸ばさねばならず、甲の硬い私は普段よりかなり足底筋(土踏まずの筋肉)を使った。そして、ポアントで立つには足の力だけではなく、上へ上へと上体を引き上げる力が大切だ。

ということで、その日のうちから全身筋肉痛、土踏まずが熱持ってるみたい。でも、とっても楽しくて、懐かしい時間だった。

4 件のコメント:

  1. すごい!!!
    17年前振りなんですか?
    密かな挑戦、素敵です。

    このシューズはポアントと言うんですか。
    トウシューズとしか知りませんでした。

    チャコット懐かしいです。
    レオタードが欲しくて昔行った事があります。
    少しだけモダンバレエ(のようなもの)を習った事があるんです。一応バーを使って練習をしましたが
    とっても難しかったです。

    返信削除
    返信
    1. トウシューズ、ポアント、みんな好きに呼んでます。最近はバレエの敷居がとても低くなり、大人になってから始める方も多く、とても楽しい雰囲気です。私は3歳のときにはじめたのですが、受験や仕事や子育てやらで中断しながらも細々と続けてます。それでも35年以上は行ってるでしょうか。
      エリリンさんも是非もう一度!

      削除
  2. 継続は力なり!
    ですね。
    楽しんで踊っているという事が
    素晴らしいです。

    ああ〜ワタシはもう.....

    返信削除
    返信
    1. すっかりお返事遅くなりました。
      踊っているときが本当に楽しい。まさかこの年になってまだ踊っているとは思っても見ませんでした。これからも細く長く続けて生きたいです。

      削除