2007年9月10日月曜日

池田晶子様


あなたは今、どこで何をしてるんでしょう。そして、何か答えは出たのでしょうか?

とにかく考えて考えて、そして普遍的な答えを探そうと努力を始めました。でも、凡人には難しいことです。毎日毎日ゆれています。言わなくていいことを言ったり、思ってもいないことを(実は思っているんでしょうね)やってしまったり。考えていることも、刻一刻と変化し、ひどいときは一周してくることもあります。
誰も引き戸の玄関には鍵をかけず、白黒のテレビでアトムを見て、ブルー・シャトウの替え歌歌って、満点の星、虫取り、カキ氷とスイカ、何も束縛されることのない夏休みを過ごした。遠藤周作や北杜夫の新刊やら、カーペンターズの新曲を楽しみにして、深夜放送で試験勉強をした。きっとあなたは私よりも数倍アカデミックな世界に生きていたんでしょうけど・・・。でも時代の何でもないそんな空気みたいな日々を思い出すと、同じ時代を生きた人がもういないと考えただけで、涙が出てきてしまいます。

この世を、捨てて言っちゃったんでしょうか。こんなに若いのに、綺麗なのに、さっさと次の次元へと進んで行ってしまった池田さん。

これから先、あなたの新しい声が聞けないことは本当に悲しい、でも、まだ読んでいないあなたの声をこれから少しずつ拾っていきます。きっと何か会話が出来ると思って。


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