2007年6月29日金曜日

千鳥が淵のおじさん

千鳥が淵、九段下より出口のベンチにお住まいのおじさん。この方、一般的に言うとホームレスというカテゴリーに入るのだろうが、ちょっと違う。身なりは清潔で、頭髪はちゃんと散髪、顔もきちんと髭が剃られ、そして自分の生活圏内(ベンチ数メートル四方)を綺麗に掃除している。季節外れの花が咲いていたので、よく見たら植え込みにおじさんがさした造花だった、インテリア(エクステリア?)も心がけてるようだ。そして、ラジオを聞いてるし、新聞を読んでいる。

おじさんは猫を飼っている、というか猫とおじさんは生活をともにしている。残り物ではなく、猫用缶詰やドライフードをちゃんともらっている。そのえさが目当てでよってくる野良ちゃんがいる。おじさんの猫と通いの猫の線引きは出来ている。

私はおじさんと目があうと会釈している。迷惑になるだろうから、声はかけないようにしている。おじさんは完全には世の中とのコミットメントを放棄しているわけではない。
まず、子供にやさしい。先日ワカ(王子改め)と一緒に散歩に行きおじさんの猫を見ていたら、迷惑そうな猫を羽交い絞めにして「ほら、なぜてごらん、噛まないよ」って触らせてくれました。 そしてまともに返事もしてくれる(ようだ)。私の同僚が酔っぱらった勢いで、おじさんのベンチに座り「どうして、ここにいるの?」と直球を投げたら、「それだけはカンベンして。」と言われたそうだ。

こんな台風の夜はどうして過ごすのだろう。

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