千鳥が淵、九段下より出口のベンチにお住まいのおじさん。この方、一般的に言うとホームレスというカテゴリーに入るのだろうが、ちょっと違う。身なりは清潔で、頭髪はちゃんと散髪、顔もきちんと髭が剃られ、そして自分の生活圏内(ベンチ数メートル四方)を綺麗に掃除している。季節外れの花が咲いていたので、よく見たら植え込みにおじさんがさした造花だった、インテリア(エクステリア?)も心がけてるようだ。そして、ラジオを聞いてるし、新聞を読んでいる。
おじさんは猫を飼っている、というか猫とおじさんは生活をともにしている。残り物ではなく、猫用缶詰やドライフードをちゃんともらっている。そのえさが目当てでよってくる野良ちゃんがいる。おじさんの猫と通いの猫の線引きは出来ている。
私はおじさんと目があうと会釈している。迷惑になるだろうから、声はかけないようにしている。おじさんは完全には世の中とのコミットメントを放棄しているわけではない。
まず、子供にやさしい。先日ワカ(王子改め)と一緒に散歩に行きおじさんの猫を見ていたら、迷惑そうな猫を羽交い絞めにして「ほら、なぜてごらん、噛まないよ」って触らせてくれました。 そしてまともに返事もしてくれる(ようだ)。私の同僚が酔っぱらった勢いで、おじさんのベンチに座り「どうして、ここにいるの?」と直球を投げたら、「それだけはカンベンして。」と言われたそうだ。
こんな台風の夜はどうして過ごすのだろう。
2007年6月29日金曜日
2007年6月13日水曜日
教育改革
我が家のワカ様(王子改め)はただいま小学生。巷ではそろそろ中学受験の話がちらほら、お友達も塾に通い始めた。クラスで80%の子供が中学受験をするらしい。
この先、確実に少なくなっていく子供の争奪戦は、おそらく塾に限ったことではなく、私立学校、おもちゃ業界・・・等等。
受験勉強は昔からあったし、まったくもってここの家庭の判断によるものであるから、云々言うつもりはなし。ただし、昔の中学受験と今のはその目的だの、意識だのが変わってしまっていることは確か。だからこそ、国は義務教育に、もっと一貫性を持つべき、ということを言いたい。「ゆとり教育」なんていうへんてこなネーミングをして、その結果も出ないうちに方針を変える。フラフラと方針を変更してもらいたくないのだ。考える力を育てたいのであればそうすればいいし、でもそんなものは基礎学力があってこそ、なんていうのも当たり前のこと。
先日カナダ、ブラジル、ドイツ、フランスとそれぞれ教育についてヒアリングする機会があった。日本の教育水準は、決して悲観するような状況にはない。しかし、大学に進む頃から日本以外の国の人たちが、どんどん自立し、判断力に磨きがかかってくる。
与えられることに慣れてしまった日本の子供達の自立は遠い。
この先、確実に少なくなっていく子供の争奪戦は、おそらく塾に限ったことではなく、私立学校、おもちゃ業界・・・等等。
受験勉強は昔からあったし、まったくもってここの家庭の判断によるものであるから、云々言うつもりはなし。ただし、昔の中学受験と今のはその目的だの、意識だのが変わってしまっていることは確か。だからこそ、国は義務教育に、もっと一貫性を持つべき、ということを言いたい。「ゆとり教育」なんていうへんてこなネーミングをして、その結果も出ないうちに方針を変える。フラフラと方針を変更してもらいたくないのだ。考える力を育てたいのであればそうすればいいし、でもそんなものは基礎学力があってこそ、なんていうのも当たり前のこと。
先日カナダ、ブラジル、ドイツ、フランスとそれぞれ教育についてヒアリングする機会があった。日本の教育水準は、決して悲観するような状況にはない。しかし、大学に進む頃から日本以外の国の人たちが、どんどん自立し、判断力に磨きがかかってくる。
与えられることに慣れてしまった日本の子供達の自立は遠い。
2007年6月8日金曜日
たるの中から生まれた話
ついに再会。
少年少女学研文庫のテオドール・シュトルム”たるの中から生まれた話”。
子供の頃から大事にしていたのに、なぜかそういうものに限ってなくなってしまう。
大抵のことはどんどん忘れてしまうのに、この本はことあるごとに思い出し、どこへ行ってしまったのだろう、と時折思い出してはなんとも情けない気分に落ち込んでいた。
この日はこれといった目的もなくアマゾンを覗いていた。するとなんだか勝手に(としか言えない)私の指が”たるの中から生まれた話”と入力、サーチ。文庫本はある、でも学研文庫はタイトルは出ることがあってもいつも「売り切れ」。しかーし、なんと、なんと、白いドレスの女の子が発っているではないか!
まるで昔の友達に会ったような懐かしい感覚に包まれる。うれしい。
さてこれが高いか安いかという事には言及しないでおこう。この機会を逃してはまたいつ会えるか分からないのだ。”ショッピングカート”にも入れず”1クリックですぐ買う”をカチッとクリック。そして、3日後、九州の満遊書店さんから小さな包みが届く。いよいよご対面。封筒を開けると思いもよらない感動の世界が・・・。なんと懐かしい本の”匂い”!
ちょっと話はずれるが、本の匂いが好きで本屋に行くこともある。すると、尾篭な話であるが、トイレに(大きいほう)行きたくなる。図書館へ行ってもそう。しかし、しかし、これって私だけではないらしい。ネットを覗いて見ると、結構いる・・。
あきらめずに探し続けるのが肝心なのね、何事においても。
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