銀座線の階段付近から振り返る |
地上の渋谷駅が最後となる15日は、それはもう激しい人、人、人。私も通勤通学でン十年お世話になっただけに、当たり前の風景がなくなってしまうことの寂しさは否めない。鉄道ファンだけでなく、渋谷駅を最後に一目みようという人たちが立ち寄っていたのだろう。
東横線はほとんど高架を走っているのだけれど、私の住んでいる辺りにはいくつか踏切がある。電車を近くで撮影できる格好のスポットらしく、15日が近づくと近所の踏切には、脚立と立派な望遠レンズのついたカメラを持つファンの人垣。安全確認のためか、15日はその全部の踏切に東急の人たちが立っていた。
プラットホームはカーブしていたので、 こーんな広い隙間があった たまに人が落ちたらしい |
晴れの日も、雨の日も、風の日も、毎日毎日何も考えずにぼーっと眺めた車窓からの風景は、意外と脳裏に残っているものだ。 はっきり言ってお世辞にも綺麗な景色とは言い難かったけれど、紛れもなく私の一日の始まりと終わりをを縁どっていた風景だった。
15日は名残を惜しむ人たちでなかなか駅を閉めることができなかったらしいが、駅長が登場して敬礼をすると収まったらしい。駅長さんはエライ。そして代官山の線路接続工事がなんと4時間で完璧に終了し、翌日からは当たり前のように東横線はトンネルの中に飲み込まれていった。
一区切りは着いたものの、新しい駅の乗り換えになれるにはちょっと時間がかかりそうだ。銀座線渋谷駅の移動、埼京線ホームの移動、東横のれん街の引越し、高層ビルの建設、まだまだ渋谷狂騒曲は続いていく。