2011年4月3日日曜日

わたしを離さないで NEVER LET ME GO

美しい自然の中にたたずむ寄宿学校ヘールシャム。そこで学ぶ子ども達は一歩たりとも学校の敷地外へ出ることを許されていない。洗脳に近い教師からの言葉を信じる子ども達、ギャラリーに飾る目的に子ども達の創作作品を取りに来る”マダム”と呼ばれる婦人、壊れたおもちゃの配給、毎日の健康診断など、牧歌的な中にたたずむ学校とは違和感のある日常がそこにはあった。キャシー(キャリー・マリガン)、ルース(キーラ・ナイトレイ)は幼い頃から仲良し、利発で思慮深いキャシーは個性的なため友達のいないトミー(アンドリュー・ガーフィールド)に淡い恋心を抱いていた。そして彼らは自分に課せられた”使命”を知り、それを全うするため18歳からは学校を離れコテージに移り、徐々に社会の空気に触れ始める。ルースとトミーは恋人同士になり、キャシーはトミーへの気持ちを抑えながら"介護人”として仕事に励むようになる。やがて過酷な”使命”の通達が3人にも届けられる。

普通の若者であれば、3人の恋は「青春の苦い思い」で済むかもしれない。しかし本来どこに向かうか分からない青春ではなく、彼らの行き着くところは定められてしまっている。助かる側の喜びもあるはずだけど、それを完全に無視して、助ける側の苦悩のみを描いている。私は幼児が教えられないのに思いやりをもっているのを見て、本来人は「善」として生まれてくると思っているのだけれど、この映画をみると人間もしくは社会に非常なまでの冷淡さや無関心が厳然とあることを否定できない。「ソイレント・グリーン」、「侍女の物語」、「ダカタ」、「ブレードランナー」などちょっと思い出しただけでも、近未来のマイノリティーがマジョリティーのエゴの犠牲になっている映画が幾つもある。

いずれは人生は”完結”するのであればどのように生きるべきか、なすすべもなく運命を受け入れる若者達に一種の驚きを感じる。その素直な姿勢は、生物学的な問題なのか教育の問題なのか、もしくは達観しているのか。若者が犠牲になる社会だけにはなって欲しくない。
原作はカズオ・イシグロの同名小説。

2011年4月1日金曜日

ファンタスティックMr.Fox  FANTASTIC MR.FOX

ロイヤル・テネンバウムズとなんだか似てる
『ロイヤル・テネンバウムズ』のウェス・アンダーソン監督、脚本は『イカとクジラ』のノア・バームバックと共同。原作はロアルド・ダールの児童文学『父さんギツネバンザイ』。アンダーソン監督、よほど思いいれがあったのか、1秒間に24コマ撮りのストップモーションアニメで映画化。因みに本編はなんと87分。

泥棒が家業のMr. Fox(ジョージ・クルーニー)と妻フェリシティ(メリル・ストリープ)は罠に掛かり絶体絶命。そんなときに妻から妊娠を告げられたMr. Fox、もし助かったら足を洗うと約束する。それから2年後、約束通り泥棒から足を洗い、新聞記者として妻と12歳の息子アッシュ(ジェイソン・シュワルツマン)と平凡ながらもシアワセな家庭を築いていた。しかし、42歳のMr. Foxは安全な穴の生活を抜け出しもっといい暮らしをしたいと、アナグマの弁護士バドガー(ビル・マーレイ)の忠告も聞かず、3人の悪徳農場主の敷地そばにある大きな木に新居を構える。新しい家には、父親が病気のためMr.Fox家族を頼って甥のクリストファーソン(エリック・チェイス・アンダーソン)がやってくる。クリストファーソンはハンサムで頭も性格もよく、背が低くて運動神経が鈍いアッシュは面白くない。

一方、今までおとなしくしてきたMr, Fox、悪党農場主の敷地にある獲物を目の前に、野生の血が騒ぎ始める。周到に計画をたて、妻と子どもにナイショで子分のモグラのカイリー(ウォレス・ウォロダースキー)を引き連れ、喜々として泥棒を始める。農場には用心棒のネズミ(ウィレム・デフォー)、や狂犬病の番犬がいるけれど、3農場とも略奪制覇。さて、怒ったのが3悪徳農場主、あるもの全てを総動員して、手加減なしの狐捕獲作戦に乗り出す。どんどんエスカレートする追跡は、やがて他の野生の動物達にも影響を与え始める・・・。

動物占いというのがあったけれど、このキャラクター達はそれぞれの人間を野生動物のキャラクターに当てはめたよう。犬やニワトリなどの家畜は言葉を話さず動物のままなので、人間の言葉で話す野生動物はますます人間のように見えてくる。原作は子ども向けでも、農場主のコワイ執念深さ、ちょっと残酷なシーン、ブラックユーモア、プラス豪華絢爛な俳優人のアテレコが、大人向けのファンタジーを作り上げている。

ミドルエイジクライシスのお父さん、自分を見ているような・・・。何度も襲ってくる危機を家族で知恵と勇気を振りしぼって乗り切っていく。あきらめちゃだめ、家族のためにがんばるそれぞれの家族のみんな、そして友情。・・・そうだよね、何があってもみんなで乗り切らなくっちゃ。

2011年3月31日木曜日

ランナウェイズ Runaways

2時から「ランナウェイズ」、4時に「ファンタスティックMr. Fox」を予約したから、とオット。週末の映画選択&予約はまかせっきり。いろいろ頭の中がいっぱいで、話半分で聞いていた私。これがちとまずかった。
さて、オットに言われるまま映画館に行き、一本目の「ランナウェイズ」を見ようと座席に座る。ちらりと周りに目を配ると女子高生がいっぱい。なんとなく、観客層に違和感。最近のJGも趣味が変わったのか。予告編の「パラダイス・キス」(向井理と北川景子)なんぞでは、「チョーみたい~!」の声。この子達「ランナウェイズ」ホントに見るのかなぁ。

で、本編が始まって、な、な、なんと、日本語が画面に現れ、で、カメラが日本のどこかを映し出す。驚いた私達は脱兎のごとくシアターを後にして、じーっとチケットを見た。で、上映予定の掲示板も見た。オットは「ランナウェイズ」と「ランウェイ・ビート」を完全に間違えて予約していたのだった。日本語の題名ってぜんぜん違うときがあるから、”ナ”が無くって、”ビート”がくっついていても気がつかなかったみたい。がっくりしながら、だめもとでカウンターに聞いてみると、「ファンタスティックMr. Fox」を見た後で、7時過ぎからの回に振り替えてくれるとのこと。ああ、よかった、本当にうれしかった。ありがとう横浜ブルグさん。

で、「ランナウェイズ」ってなに?っと、騒ぎの後にいまさらながらにオットに聞くと、「クリスティン・スチュワートとダコタ・ファニングが出るあれだよ、あれ。」 あれ、といわれても・・。クリスティンが髪の毛真っ黒にしてロッカーになることは知ってるけども。ここの時点で「ランナウェイズ」はすっぱり私の記憶の中から消えていた。映画も序盤から中盤へ進むころ、遂に誰が主題か分かった私。
「チチチチチチチチ、チェリーボン~ブ」
約35年前にシューっと逆戻り。これを見れば忘れている人も思い出すはず。


冒頭、美しい発音でRunawaysと言っているのは戸倉俊一さんか。映画は「シド・アンド・ナンシー」とか「あの頃ペニーレインと」とかそんな雰囲気の漂う小品なんだけど、今をときめく「トワイライト」で敵役の2人が主役。「トワイライト」3部までは前頭くらいのダコタ・ファニングが、本作ではべラと東西横綱をはり大活躍。いい、いい、風に成長している。

ああ、それにしても懐かしかった。ついでに懐かしかったのが、スージー・クアトロ。「デイトナデモン」もはりつけておくので、いっしょに懐かしみましょう。

2011年3月30日水曜日

桜のつぼみ その2

前回つぼみの写真を撮ってから2週間。寒の戻りでつぼみの膨らみも小休止。靖国神社はもう開花とのことだけど、ここ、千鳥が淵のソメイヨシノはまだ花をつけていない。でもほら、もう一息。


2011年3月28日月曜日

イリュージョニスト The Illusionist



劇場よりTV、手品よりもロックンロール、あちこちに新しい時代の息吹が芽生え始める1950年代のパリ。初老の手品師タチシェフは、誰も来ない劇場や場末のバーで細々と生活をつないでいる。そんなある日、酔っ払いのスコットランド人の勧めで、はるばる海を越えてスコットランドの離島にあるバーを訪れる。そこにはまだまだ彼の芸を喜んでくれる人がたくさんいた。

その島のタチシェフが泊まっている宿で働く貧しい少女アリスは、彼の手品を何でも願いを叶えてくれる魔法と思い込み、仕事を終え島を離れるタチシェフの後を追ってくる。エジンバラにやってきたタチシェフは自分のなくした娘を思い、アリスを宿においてやることにする。自分が「魔法使いではなく手品師だ」と伝えようとするけれども、フランス人のタチシェフとゲール語しか話さないアリスの会話は成り立たない。そして、タチシェフはいまや唯一の観客ともいえるアリスのために、夜中の洗車の仕事まで請け負って、洋服や靴をプレゼントし続ける。しかしない袖は触れない、いよいよというときにアリスが恋を見つけたことを知る。そしてタチシェフはエジンバラをひとり後にする。「Magicians do not exist」という手紙を残して。

ジャック・タチが遺したオリジナル脚本を、シルヴァン・ショメ監督がアニメーション化。タチシェフ(ロシア語)はジャック・タチの本名。10年ほど前、ショメがタチの娘ソフィーに、当時ショメが製作していた作品に「のんき大将」の映像を使いたく使用許可を求めた。その際見たショメの作品をソフィーはいたく気に入り、作品使用の許可を与えただけでなく、「イリュージョニスト」の脚本まで渡した。その2ヵ月後、突然ソフィーはこの世を去ってしまう。ジャックとソフィーの遺言とも思われる脚本を、夢中になって読んだショメは、自分の次回作にアニメーション化する決意をしたそうだ。そして完成した映画は、音楽から演出までタチへのオマージュがあふれている。途中アニメーションの世界に「ぼくのおじさん」の映画が登場する。全編落ち着いた配色で緻密に描かれた風景の中で、実写のほうががまるで別世界のように見えるけれど、その二つが見事に融合している。本当に美しい映画。

私が小さかった頃、親からもらった自転車やネコやきれいな洋服は、一つ一つ大きなメッセージを持っていた。ある程度のものはなんでも自分で買えるようになった今、あのメッセージは”魔法”だったと、思う。私はいい魔法使いになれているのかなぁ。
古いものは新しいものにやさしい魔法をかけて、言葉少なに消えていく。

2011年3月27日日曜日

トゥルー・グリット Ture Grit

人間だけでなく馬も頑張っている
 マティ・ロス(ヘイリー・スタインフェルド)の父親が、雇い人のトム・チェイニー(ジョシュ・ブローリン)に撃ち殺された。14歳とは思えぬほど賢くしっかりしたマティは、気丈にもひとりで父の遺体を引き取りにオクラホマ州のフォートスミスへとやってくる。チェイニーは既に姿をくらましており、仇打ちを硬く決意したマティは連邦保安官ルースター・コグバーン(ジェフ・ブリッジス)に犯人追跡を依頼する。またテキサス・レンジャーのラビーフ(マット・デイモン)は別の容疑でチェイニーを追ってフォートスミスへ来ていた。先立つものに困っていたルースターは手数料もさることながら、何よりも一歩も引かないマティの強い意志に根負けし仕事を引き受ける。ルースターとラビーフは足手まといになるであろうマティを置いて追跡を始めようとするが、必死で後を追う彼女(このシーンがまたいいのだ!)をしぶしぶ受け入れ、3人の過酷な旅が始まる。
行く先は過酷な自然のみならず、最低限度の人権しかない無法地帯。マティの頼みの綱であるはずのルースターは、働き盛りはとうの昔に過ぎ、のらりくらりの大酒飲みで、しかも片目で射撃の遠近感もとれない。経験だけは豊富で、高みから人を眺めるルースターは、マティやラビーフのアオサを小ばかにする。しかし、観客の期待通り、マティの勇気にいやいやながらも正義感を呼び覚まされていく。西部劇や時代劇の醍醐味だ。

「ファーゴ」でもそうであったけれど、ただただ単純に生きる人間の姿が滑稽で哀れ。それでもちっぽけな存在の人間が見せる勇気や信念はあっぱれ。それは雨や星や森や川の流れのように、まさしく自然の姿そのものなのだ。何よりも悲しいのは流した血や涙ややさしさを、あっという間に時がまとめて遠い彼方にもっていってしまうこと。

俳優陣の馬術には見とれてしまう。それにしてもジョシュ・ブローリン、またまた新しい顔を見せてくれた。この人はいったい何人いるのだろう?と思ってしまう。

2011年3月24日木曜日

美容師さんの心意気

普通に生活しようと決めて、今日は散髪することにした。ドライヤーを使う時間も節約できるしね。美容師さんは10代のときからのお付き合いで、オットもワカもお世話になっていて、銀座1丁目にアットホームなお店を構えている。

彼は普段は物静かなタイプなんだけど、お客さんから良くしゃべるね、と言われたそうだ。そういわれてみると、地震の後、多くのお客さんも饒舌になっているらしい。「何か話さずにはいられないんだよね」と言っていた。・・・実は私もそうなのだ。ま、普段から言わなくていいことまでぺらぺらしゃべって、オットに怒られているけれど、もっとうるさくなっている。
彼は言った「引っ込んでいてはいけないんだよね。」
節電をしながら、消費を心がけて、お金を回し、みんなが税金を納められるように普通の生活をすることが大切だ、と同じことを考えていた。

今週末、お店から直ぐのところにある東京フォーラムが東北の方々の避難所になる。そこで、銀座の美容師さんたちが話をして、営業後にお店を避難者の方々に開放して、シャンプーのボランティアをすることになったそうだ。しかし、ブローは自分でしていただく、自立も考えてもらうために。「あ~気持ちよかった!っていう顔が見たいんだよね」と彼は言う。

すごいなぁ、すてきだなぁ。今までン十年この美容師さんについてきたけれど、これからもしっかりついて行くわよ!

2011年3月21日月曜日

普通の消費

数多くの外国の友人から、東京にいる私達のところに心配の電話やメールが来る。とても有難いことだ。亡くなった方がいるけれど、東京と東北とは事情がまったく違うことを説明している。計画停電による交通の乱れ、エレベーターの稼動停止、学校の給食の一時中止、買いだめによる商品の不足などはとるに足らぬこと、東京の街は普段どおり。そして、仕事場では被災地に向けての援助、災害の把握、復旧の手配と、皆一丸になって働いていること。

今日、東京の街を歩いた。暖かく、皆穏やかな早春の午後、でも確実に何かが違う、10日前とは。友人がメールを送ってきた。いつも何気なくスーパーで買っていた南部鳥の肉団子、ラベルを見たら陸前高田の会社。それを見て涙がこみ上げてきた、と。

福島県の田村米をずっと通販で買っている友人は、これからも買い続けると言っている。我が家も宮城県のお米を農家から直接買っている。津波被害からは逃れたものの、ライフラインは6日間止まり、ガソリン不足で仕事のめどが立たないと連絡がやっと入った。販売できるようになったら、これからも買い続けるつもりだ。

特定の商品の買いだめ、もしくは買い控えをせず、普段の消費を心がけることも、これからの東北の復興に必要なことなのかもしれないと思う。

2011年3月20日日曜日

みんな一緒

今日友人からある動画を送ってもらいました。被災者でない私が萎えていてはいけない。誰も悪者にせず、とにかくみんなで一緒に、ひとりではないんですから。出来ることからひとつずつ。

2011年3月19日土曜日

Stop the hysteria / Tohoku EQ

楽観的な情報ばかりであれば疑ってかかる必要があります。しかし、科学的根拠のない不安をあおるような報道は断固として慎んでもらわなくてはいけません。多くの海外報道関係者は既に東京を離れています。現に私の職場の特派員も東京を離れてしまっています。関西より西、もしくは、海外から報道されているものがたくさんあります。

誤解のないよう付け加えておきますが、東北に行き実態を伝えようとしている勇気ある海外ジャーナリストもいます。

そして、私達受け取り側は何を取捨選択するべきかしっかり考えましょう。ダニエル・カール氏のメッセージを添付します。

Message form Mr. Daniel Kahl in English

2011年3月18日金曜日

G7

日本政府の要請を受け、G7が円買い協調介入。世界はまだまとも。それにしても、全てが儲けの対象になる機関投資家は私には理解不可能。

今日の東京/current situation in Tokyo

海外の企業などが放射能を心配して東京を離れ始めています。日本語でしかもどの情報を信じていいものかどうか分からない状況、外国人の方の心情はよく理解できます。

私の住んでいるあたりは食料はスーパーに潤沢に供給されており(トイレットペーパーはばかばかしいので昨日はチェックしませんでしたが)、学校もお店も会社も通常通りです。普段どおりです。
昨日の夕方の段階で東京新宿区における放射能は0.05マイクロシーベルトが観測されています。発表されている観測結果を信用すれば、この値はまったく通常と同じで何の心配も要りません。放射能が東京を離れる理由にはなりません。

心底、楽観視しているわけではありませんが、今、私達は微量の放射能を気にするより、停電による不便より、東北の被災者の支援をしましょう。

 
The foreign staff left Tokyo for Osaka last Saturday (it was very quick!! decision), but the Japanese staff have remained in the Tokyo area. I understand that foreighner have good reasons to be worried about a nuclear accident. It is very difficult to find reliable sources of information for foreigners.


There are some problem related the electric shortage in the suburbs of Tokyo, but, otherwise, everything (i.e. schools, shops, companies) is working as usual in Tokyo - or at somewhat reduced hours. The latest radiation level - for March 17th at 5 p.m. - was 0.05 micro Sv, just slightly above the normal (.035 micro Sv). I am not completely optimistic, but there is no reason to leave Tokyo for now. I am more concerned about what can I do for the people in the Tohoku region than I am about the radiation levels in Tokyo.

2011年3月17日木曜日

放射能水準の推移 Environmental Radiation Measurement Result

文部科学省による東日本大震災で被災した東京電力福島原発事故の影響による各都道府県の放射能水準についての情報です。

放射能水準結果

東京都は一時間ごとに計測結果を発表しています。

一時間ごとの測定結果

2011年3月16日水曜日

3月11日 帰宅まで


永田町駅そばの歩道橋から渋谷方面を撮影
 築17年の9階建てビルの5階。激しくなる揺れにさすがにまずい!と思い、机の下にもぐる。観音開きのキャビネットが開いたようで、中のカップが床に落ちぱりんぱりんと割れる音。しかしその音さえ建物の揺れる音にかき消された。揺れが長かったので、いろいろなことが頭に去来。家族、家・・・。

直後、携帯電話は不通、まるでガスの元栓のようだ。固定は繋がったので実家に電話。父は問題なし、母は横浜にいるとのこと。子どもは中学校、夫は会社で連絡が取れなかったが、なぜか絶対大丈夫だろうと確信し、それ以上通信手段を使わず。携帯のない時代に育ったのでその辺はどうってことない。

エレベーターホールは大きな防火扉が閉まっていた。勿論エレベーターは停止、社員は階段で屋外に避難。階段の壁には亀裂が見える。千鳥ヶ淵で避難中も何度か揺れる。九段会館が壊れたとの情報、救急車や消防車がけたたましく内堀通りを走る。ドコモとauはメールがつながりだしたがソフトバンクは不通。

公共交通はバスを除き全て停止。余震が起きる可能性大、会社から自宅までは16,7キロ。道路や建物の破損がなさそうなので、会社に残らず帰る事にした。4時45分千代田区三番町出発。内堀通りから国道246に出る。写真のように車がぎっしり、今ここで大きな地震が来たらと思うと不安になった。渋谷に近づくにつれ歩行者が増え、歩く速度が遅くなる。

渋谷駅前を避け、横道から並木橋経由で駒沢通りに入る。車道は緩々ではあるけれど車は進んでいる。バスを見ると満員。目黒区役所を過ぎたあたりですっかり電池切れして、喫茶店で一服することに。食欲なく甘いミルクティーで少し回復。お店の人に聞くとかなりゆれたものの、前後ではなく左右に揺れたため食器はひとつも落ちてこなかったとのこと。環七を横切って目黒通りに出ると時計は8時を回っていた。

全行程3時間。反省すべきは会社にスニーカーを置いておかなかったこと。

家に着き、ほっとしたのもつかの間、TVでこれ迄の惨事を見て、唖然。言葉なし。この3時間の行程など何の問題にもならない。

放射線漏れについて

原子力発電問題の放射線漏れについては、都内のドイツ、フランスの公的機関がかなり反応しています。多くのドイツ人はチェルノブイリのときの経験からか、東京も危険とのことで、土曜日から海外もしくは関西地方に避難を始めています。私達日本人スタッフにも東京から離れるようにとの指示が来ています。

報道では都内で基準値数倍の放射線を観測したと聞きます。しかし、そもそも何を基準にしているのか、またそれがいったいどのように私達に影響するのかは、しっかりした情報が伝わっていません。あわてて東京から避難する理由も見つかりません。

政府からは「大気中の放射能の値が上昇しているが、人体に影響がない」との発表です。TÜV(テュフ)というドイツの第三者検査機関があります。その日本法人も放射線量を測定中ですが、人体に影響のない程度と、昨日の段階では(直接ではありませんが)別のドイツ関係者から聞いています。
因みに東京は文部科学省の「モニタリングポスト」によると、昨日時点で0.809マイクロシーベルト(一時間当たり)、これは通常の10倍にあたるそうです。胃のX線検診は1回で600マイクロシーベルトだそうです。この二つの事例を比較出来る科学的知識は持ち合わせていませんので、参考までに記載しておきました。本国、日本で大騒ぎしているドイツ、そのドイツ検査機関と文部科学省の観測が「人体に影響がない」と言っています。

原子力発電所の動向については、こちらのTwitterをフォローしています。ご参考まで。
Ryugo Hayano さんプロフィール
東京大学理学部 物理学科長ジュネーブのセルン研究所で反物質の研究をしてます.原子核や,放射線についてはプロです.原子力が専門ではありませんが,東北地方太平洋地震後の原発の状況について,出来うる限り科学的に正しい情報をお伝えするよう,努力中です.

政府や東電への不満やトイレットペーパーを心配する報道より、被災者、被災地の報道、科学的な報道に目を向けること、努力したいと思っています。

2011年3月15日火曜日

原子力発電/英国大使館 Nucliear update/From British Embassy

原子力発電所についての英国大使館からの報告をリンクします。

大まかな内容は、福島原子力発電所はチェルノブイリとはまったく違うと言うことです。放射能レベルも今のところ人体に問題のあるレベルには達していないとのこと。

いろいろな情報があります。楽観視もしていませんし、情報を判断できるだけの見識も持ち合わせていません。しかし風評に惑わされて、本当に困っている方々への支援がおろそかになるようなことがあってはいけません。東北の被災者の方々により多くの力が注げるように、東京に住む私達がしっかりしなくてはいけません。

See hier
本文(Source):   Japan Nuclear update/BCCJ  

我慢しましょう

今までどのような方がこのブログを見てくださっていたのか分かりませんが、その方々のご無事を心からお祈りしています。被災地の方々には・・・、言葉も見つかりません。何か出来ることはないかと、気持が空回りしています。

戦争経験のある両親に育てられ、現在の便利過ぎる生活に不安を抱きつつも、それに対して何もしてこなかったことを猛省しています。地震に対しては無力であっても、日々の生活の仕方には何か出来ることがあったのではないかと。今まで湯水のように資源を使ってきたその結果が原子力発電所の建設の暗黙の容認であり、それが遠く離れた東北の方々の健康を脅かしていることがとても辛い。そして今後の福島の発電所の状況においては、それが他人事では済まされない事態であることもよく分かっています。

放射能漏れについては、唯一の被爆国である日本はいろいろな調査結果があるはずです。人体に対する影響を数字に基づき、その数字が基準値を超えたという表現にとどまらず、何を意味するのかと言うことを冷静に報告して欲しいと思います。

こうしてPCを使っていること自体罪悪感があるのですが、とにかく出来ることは節電です。余分な買いだめを控える、風評に流されない、そして誰かを悪者にしない、言葉尻を捕らえて本当にリーダーシップのある人を排除しない。

これからは今までのようには生活できないことを覚悟する必要があると思います。

2011年3月11日金曜日

気絶 ヤギ2

ヤギは面白い。この動画は何度見ても笑ってしまう。
ちょっとしたことに驚き、フリーズするヤギ達。気絶というより硬直してしまうらしい。それだけでなく大げさに上向きになる。

体がうごかなくなったというより、もしかしたら死んだふりをしているのかも。
「私は死んでいて、美味しくありません。」
狼や熊に通じるのだろうか。

いや、もしかしたらご主人さまと遊んでいるのかも。だって何もわざわざ完全に上向きにならなくったって・・・。「いい?今度はみんなで倒れるわよっ!」

2011年3月10日木曜日

桜のつぼみ

お昼休みの千鳥が淵。朝は寒かったのに、日差しが暖かい。
桜の樹の下から見上げると、向こうには早春の青空。桜の枝先を見るとまるくなっている。

 千鳥が淵の桜はどれも大きくて、つぼみのついた枝は上の方にあるか、お堀に向かってつきだしていて、ズームの無いIphoneのカメラで撮れな~い。 でも、ちょっと歩いたら、あったあった、私の背の高さでも写せるつぼみ。ほら、結構膨らんでいる。

2011年3月9日水曜日

なんでも登る ヤギ1

ヤギはそこに何かがあれば登る


それが羊でも


しかしラクダは難しい

2011年3月7日月曜日

アレキサンドリア AGORA

レイチェル・ワイズは美しい
あらすじは史実なので(もちろん脚色されてますが)、ネタばれでもお許し。

 4世紀、エジプト、アレクサンドリア。聡明で美しいヒュパティア(レイチェル・ワイズ)は 数学、天文学、哲学を教えていた。平民や奴隷を中心に新興宗教であるキリスト教やユダヤ教が各地で勢力を伸ばし始め、多神教徒の治めるここアレクサンドリアも例外ではなかった。ついに、多神教徒は自分たちの神を愚弄されたことに腹を立て、キリスト教徒への襲撃を計るが、予想外に勢力を増していたキリスト教徒の反撃にあい、図書館に籠城することになる。

ローマ帝国により多神教徒はおとがめなしになるものの、図書館を明け渡すことになり、それまでのすべての知的財産はキリスト教徒により破壊されつくすことになる。 ユダヤ教徒とキリスト教徒の中で、異教徒となってしまった多神教徒。あるものは改宗し、しばらくは平和に共存する。そんな激動の時代にヒュパティアは結婚もせず、全てを哲学にささげる。しかしキリスト教徒とユダヤ教徒の争いが始まり、ユダヤ教徒がアレクサンドリアを追われ、ついにキリスト教徒が街を征圧する。女性が社会的に地位を持つこと、例えば教師になったり政治に口をはさんだりすることは、キリストが禁じている。この教えを元に、ヒュパティアは魔女とされてしまう。

アレキサンドリアの街の様子が、CGではあるけれど大変よく映されていて、まるでグーグルアースで実際の建物を見るようで感心した。戦争の描写は残酷でちょっと気持ち悪いところもあるけれど、争いの無意味さを伝えるのには効果がある。

ヒュパティアは実在の人物でいくつかの書簡と彼女の言葉(として)が残されている。
「信じる神は違っても、私達は兄弟です」
「あなたの考える権利を守りなさい。何も考えないより、まだ誤ったことでも考えていた方がよいのです」
「人は真実より迷信のために戦います。迷信は実態がつかめないので反論のしようもないけれど、真実は考え方であり、変えることもできます。」
こんな言葉がキリスト教徒を激怒させてしまったのだろう。

宗教や思想が実社会と深くかかわっている限り、それらに関心が無くても目をつぶっていてはいけない、しっかり物事を考えなくてはいけないのだと反省した。

2011年3月6日日曜日

シンディー・ローパー Cyndi Lauper

アルゼンチンの空港、フライトの遅延やキャンセルで、乗客のイライラも頂点に。その乗客の1人にシンディー・ローパーがいた。なんと彼女はマイクを持って”Girls Just Wanna Have Fun”を歌い、あっという間にイライラのるつぼを歓喜に変えてしまったそうだ。

かわいそうなぞう の朗読の話を聞いたとき、いい人だなぁと思ったけど、やっぱり本当にいい人なのだ。でもこの格好はなんだか”修道女”のようだ。

2011年3月5日土曜日

鰍沢

もと劇団四季にいらした私の踊りの先生がプロデュースした「藤十郎 鳳楽の会」を観て来た。
二代目澤村藤十郎は十数年前に脳梗塞を発症されリハビリを続けられているところだ。自作の台本「雪女」を朗読、女形特有の美しくて芯のある声の響きが素晴らしかった。「紀伊国屋!」の掛け声、みなさん歌舞伎への復帰を心待ちにしているのだ。

三遊亭鳳楽師匠は「鰍沢」(かじかざわ)。長講で昨今は演じる落語家がほとんどいないという。女の人の妖気、色気、狂気の変化、クライマックスの雪の中の大スペクタクルはまるで映画でも見るよう。

記憶に自信が無いけれど、大体のあらすじを書いてみる。テケテンテン・・・・・

身延山の参詣の帰り、旅人が雪の山中で道に迷う。ようやく見つけた山小屋に助けを求めると、そこにはボロボロの継ぎはぎだらけの着物を着た女。なかなか美しい顔立ちだけど、耳から首にかけてある大きな切り傷が痛々しい。旅人はどこかでみた顔なので尋ねてみると、昔吉原で初会惚れした花魁だったことが分かる。二度目に会いに行ったときは心中してもういなかった。

心中を試みたものの命が助かった花魁、名を月の輪のお熊。お熊と亭主はどうにか逃げおおせ、人里離れた山の中で熊撃ちを生業に細々と生きている。「どうか内緒にしてください」とシンミリと頼まれ、かわいそうに思った旅人は、宿賃として小判の束から2枚ほどお熊に渡す。「そんな、困ります」という女。「何もないけれど、寒いから」と卵酒を進められ、それを飲んだ旅人は疲れもあって眠くなる。旅人が寝ている間、酒を買いに外出するお熊。

その留守中、亭主が「寒い寒い」と返ってくる。卵酒の残りをみつけ、「ちょうどいい」と飲み干してしまう。そうこうするうちに気分が悪くなり、苦しんでいるところにお熊が帰ってくる。驚くお熊。旅人に毒入りの酒を飲ませて、金を奪い取る算段だったと亭主に告げる。

それを隣の部屋で聞いていた旅人、毒がまわりふらふらだけど、たまたま持ち合わせていた身延山の毒消をどうにか飲み込み吹雪の中へ逃げ出す。 「亭主がこうなったのもあの旅人のせい、カタキを打ってやるわ」とすごい言いがかりをつけて、お熊は鉄砲を持って追いかける。旅人はついに鰍沢の断崖に追い詰められる。もはやこれまでと思ったとき、ザザザ~と雪崩が起こり、ダダダ~っと転げ落ちた先が、なんと運よく川につないであった筏。

筏は旅人の重みで岸を離れ、ゴーゴーと急流を流れる。それを見ながら岸をはしって旅人を追いかける女。いかだはあっちにぶつかりこっちにぶつかり、どんどん材木が外れていく。最後の材木に掴まりお題目を必死に唱える旅人「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」。お熊は狙いを定め、バ~ンと鉄砲を撃つ。弾は旅人の髷をかすめ、近くの岩にた当り跳ね返る。  旅人、「お材木(お題目)で助かった!」

2011年3月4日金曜日

お雛様

昨夜は実家で、ちらしずしとハマグリのお吸い物で、お雛様のお祝い。

食べながら子どものころのこと、いろいろと思い出した。箱を開けたときの新聞紙にくるまって情けない姿のお雛様。飾ると途端に立派なお姿。「夜中はきっと動いているに違いない」と妹と話したこと。3日が終わるとすぐしまわなくてはいけないのが残念で、もうちょっと出しておいてと頼んだこと。

妹がお菓子を食べながら言った。「ほんと、幸せだよね~」 ・・・そう思う。四季折々のこうしたお祝いは、家族との楽しい思い出を忘れないための、頭の中の写真のようなものだな、と、ふと思う。

大きな雛段はもうないけれど・・
宝来屋さんの和菓子
これはホントにすてき

2011年3月3日木曜日

お昼休み

お昼休みに歩道で見つけた置物、ふくろうか、ペンギンか。ちゃんとマフラーしてもらっている。今日は一段と寒かったから。

2011年3月2日水曜日

かわいいチョコレート

目が欠けて怒ったような顔になっている。これDEMELのぶたチョコ。どこから食べるか、また悩みどころだったけれど、パッカーンと真っ二つに包丁で割って、食べた。

2011年3月1日火曜日

声変わり

ワカ様、
2月上旬、風邪をひいたのかと思っていたら、
2月中旬、高い声を出すとかすれてるし、
2月下旬、ずっとかすれているし・・・、
ここ一週間、たまーにカワイイ声に戻るときはあるけれど、基本的にはガラガラガラ・・・。
いつかは、っては思っていたけれどなぁ、あ~あ、サミシイ。

2011年2月28日月曜日

英国王のスピーチ King's Speech

こんなシーンはないけれど、三人の性格が良く出ている

とにかく俳優陣だけでも観た甲斐があるというもの。コリン・ファースとジェフリー・ラッシュが水を得た魚のように演じている。ヘレナ=ボエム・カーターも久しぶりに”普通の人間役”に戻って安心した。ガイ・ピアーズも好演。

主人公ジョージ6世の父ジョージ5世が「昔は王の仕事だけをしていればよかったけれども、今は国民のご機嫌をとる”役者”の仕事もしなければならない」と言う。 原稿を読むことで仕事がこなせるのであれば簡単そうであるけれども、英国王といえば、当時なんと世界人口の4分の一を治めてていたイギリス連邦王国の元首である。たまたまその王家に生まれたということで向き不向き関係なく”職業”が決まり、話したこともない庶民を思いまつりごとを行うなど簡単なことではない。自覚があれば。王室に生まれたが故の幼児期のつらい体験、自分の責務の重さを真剣に考えるジョージ6世の不安は、吃音という形になってまとわりつく。

仲のいいご夫妻をみているのが気持ちいい
努力の甲斐あって、ドイツとの開戦のスピーチを無事終える国王。スピーチの内容は非難されるべきことはない。しかし、これからたくさんの人が戦争で死んでいくことになるスピーチに対して、晴々と「おめでとうございます」の声。当時は当然のように世界中が自国のリーダーの声に従っていたとはいえ、親世代の第二次世界大戦の話。大変複雑な心境になってしまった。この映画は、昔の王様とある庶民の「おとぎ話」として見るのがいいのかもしれない。 そして思った。スピーチは内容云々以前に、「誰が話すか」が大切なのだなぁ。

2011年2月24日木曜日

南へ 

劇場に張ってあったポスター
池袋の芸術劇場で野田マップ第16回公演「南へ」を観てきた。

無事山の観測所に南のりへい(妻夫木聡)が研究員としてあらわれる。そこには星野仙一が大好きな所長の里長(渡辺いっけい)、自殺未遂の女あまね(蒼井優)、2人の署員、旅館の三つ子姉妹。あまねは「自分の分身」に監視されるうそつき。そのうそつき少女あまねに南は「無事山の噴火を予知するものは狼少年だ」とうそつき呼ばわりされる。あまねの作り話を軸に、舞台は現代と過去(宝永時代)の無事山噴火が交錯する。

神の不在を説いた野田秀樹の舞台はもう一歩踏み込んで、天皇制までに達している。 人間の神格化が引き起こす社会現象に自分の意に沿った結末でなければ真剣に話を聞かないメディアが介在。自分のIDさえ不確かで、はっきりものが言えない(考えられない)国民が飲み込まれていく。

・・・というような内容と解釈したけれど、やっぱこれ以上私には説明が難しいので、ここから読売新聞2月22日より引用。
(里長の役を)野田は、「戦後民主主義社会を、テレビでプロ野球観戦をしながら生きてきた中間管理職的な人間」と表現する。そんな「典型的日本人」への痛烈な批判が、この作品を貫く。
「キリスト教、イスラム教には、神という絶対の存在がいる。日本では空白のポスト。だからオウムが現れる」と野田。神の不在は戦後に始まる、と考える。「日本人は戦争に負けて何も語らなかった。ドイツ人はナチスの罪を語った。その違いは何か。教会で懺悔(ざんげ)できる彼らと、神のいない我々との差なのか」と、厳しく問いかける。だが、作品は結論を提示しない。

言われてみればそういうことだったのかと思う。ああ、難解。

キル」の時は必死に見えていた妻夫木君はかなり成長。あのときは体調が悪かったのかな。何より”華”を感じた、がんばれ。道理(みちすじ)役のチョウ・ソンハ君は劇場の隅々まで通る声で大活躍。高田聖子さんは貫禄の面白さ。何よりも驚いたのは蒼井優さんで、しなやかな体と力いっぱいのセリフ回しで将来有望。妃のお毒見役藤木孝さんは今まで見たことないくらいすごかった。デラックス松子など足元にも及ばない。黒田育世さんの群衆の振付は、二つの時代が切り替わる場面を幻想的に作り上げている。野田さんは冒頭から毎度のことながら、誰よりもハイパワーが炸裂。ああやってみんなを引っ張り上げるのだ。

2011年2月23日水曜日

猫とフウセン

うっとおしいし、ちょっと腹が立つし、その気になれば爪でパチンよ!でも、飼い主様が喜んでくれるから・・・、って感じかな?
にわとりが卵産むのは知ってたけど、猫がフウセン産むのは知らなかった。

2011年2月20日日曜日

ヒア・アフター HEREAFTER

クリント・イーストウッド監督、スティーヴン・スピルバーグ製作。

<パリ>ジャーナリストのマリー(セシル・ドゥ・フランス)は、恋人と東南アジアでのバカンス中津波に襲われ、九死に一 生を得る。その時見た不思議な光景(ビジョン)いわゆる臨死体験が頭から離れず、周りの人間が誰も理解を示さない中、それが何であるかつきとめようとする。
<サンフランシスコ>ジョージ(マット・デイモン)は人に触れると、その人が会いたい死者の声が聞こえる。兄はジョージの霊能力を「才能」と言うが本人には「呪い」としか思えない。霊能者としての過去を伏せ、工場で静かに働いている。
<ロンドン>保護観察中の母子家庭で、お互いに助け合いながら暮らす双子の少年ジェイソンとマーカス。ある日交通事故で兄ジェイ ソンがこの世を去ってしまう。母はもともと薬物中毒で、事故のショックも伴い治療の施設に入所することになり、1人残されたマーカスは里親にあづけられることになる。子どもには過酷すぎる孤独の中、兄と話したい一心で霊能者を訪ね歩く。
その3人が何かに引き寄せられるようにロンドンで出会い・・・。
 
クリント・イーストウッドの題材としては「?」だったけど、スピルバーグ制作と聞いて、なある・・・。”スピルバーグのスピリチュアルもの”かと、見る前は少々懐疑的だった。でも心配は無用、スピルバーグが本当は作りたくっても作れなかったものを、イーストウッドがさらりと作り上げたといった感じ。「死者と話ができるのに、死者がどこへ行くのかわからない」、あくまでも謙虚だ。いつものことだけど彼の映画は、あまりゴタクを並べずに、自分の視点で静かに見るのがいい。

イーストウッドの映画が本当にすごいと思うのは、初めの数秒で登場人物のすべてを映し出すところだ。映画は接点のない3人のストーリーがオムニバスのように進むので、それぞれが出会う事件まで長い時間は割いていない。しかし、双子が冒頭に写真撮影をしているシーンだけで、私たちはすぐさま兄弟の絆を見てとり、マーカスと兄を亡くす痛みを共有する。津波にながされるマリーの瞳は、私たちをマリーのビジョンに引き込む。彼女になぜ変化がおきたのか、それはそれは激しい津波のシーンで十分納得できる。顔がミニマムにしか動かないマット・デイモン(やっぱり好きだわ~♡)が1人で食事をしているだけで、その果てしなく広がる孤独感がひしひしと伝わってくる。彼らがなぜ「ヒア・アフター」を追い求め、または払いのけようとするのかが、短い時間で十分に理解できるのだ。

「死後の世界」がどうとかではなく、「死」があるからこそ人間は生きる意味を必死で考える。生きている人であれ、死者であれ、誰の声を聞くかは自分次第。その今ここにある「生」を描いている映画、だと思う。ラフマニノフが一緒になって泣かせてくれる、ホント・・・。
セシル・ド・フランス。オットはマットデイモンがうらやましいって

2011年2月18日金曜日

コアラ

工事現場で一休み、日比谷公園のビジネスマン、着ぐるみバイトの休憩中。
リンゴの後はお腹のポッケからたばこが出てきそう。
一週間お疲れ様。

2011年2月16日水曜日

マッドメン MAD MEN

みなさん、きちっとしてます
BSフジでの放送は真夜中過ぎて見られなかった。AXNが満を持して放送開始と言っているけど、TVはある意味生ものだから・・・。とにかく見られて良かった。

Mad MenとはNYの大手広告代理店が集まっているマディソン・アヴェニュー(Madison Avenue)の広告マンを指す。1960年代の社会が緻密に描かれており、その映像はTV番組というより映画のよう。生活習慣こそ違え、あの頃の雰囲気が色濃く映しだされ、アメリカ人でなくてもノスタルジーを感じる。サマンサのダーリンとラリーが底抜けに明るい広告マンであれば、こちらは真面目で暗い広告マン。主役ドンはジョン・ハム。「The Town」でしつこくベンアフレックを追いかけまわしたFBI役。きりりと引き締まったわけありの面持ちが渋い。

今思うと不思議な時代だ。男、女、白人、黒人はそれぞれの役割があり、その枠の中で動いている。礼儀、秩序が保たれているかと思いきや、喫煙、人種差別、女性蔑視等が当然のごとく日常にある。しかし、たばこの害を社会が認識し始め、女性も家庭以外の世界に進出し、時代の変化は見え始めている。私、まさしくこの時代に生まれたわけだけど、改めてビジュアルに60時代を振り返ると、子どものころにクラーク・ゲーブルの映画を見たとき感じたような、隔世の感がある。

AXNのクイズに答えるとMAD MENバービー人形が当たる
ファッションも見ごたえばっちり。公の場では男子は髪をなでつけ真っ白なピシッとしたワイシャツを着て、女子は髪を結いあげ、ワンピースをピッチリと着こなしている。そういえば私たちの母は、デパートや子どもの学校に行くときでさえきっちりとおめかししていた。今はドレスコードがどんどん緩やかになり、カジュアルとフォーマルの境目が曖昧。1万円のスーツと10万円のブランドカジュアルでは後者の方がステータスがあったりする。世の中の価値観の多様化には息つく暇もない。自由がなさそうに見える60年代のルールのほうが簡単に思える私は、やっぱり昔の人なのか。

2011年2月14日月曜日

ウォール・ストリート Wall Street

ジェイコブ、ブレトン、ゲッコーのガチンコ
オリバー・ストーン監督が、87年に発表した『ウォール街』の続編。
ウォール街の金融マン、ジェイコブ・ムーア(シャイア・ラブーフ)の会社が金融業界の風評がもとで破綻、ジェイコブのメンターでもあった経営者のルー(フランク・ランジェラ)は自殺。そんな時、ジェイコブの婚約者ウィニーの父ゲッコー(マイケル・ダグラス)はインサイダー取引での長い懲役を終えて出所し、執筆や講演活動を始めていた。ウィニーは父の強欲が災いし、母も兄も失ったとゲッコーと会うことを拒む。
しかし密にゲッコーに近ずいたジェイコブは、会社の倒産に金融業界で幅を利かせるブレトン(ジョシュ・ブローリン)が関わっていることをゲッコーからにおわされる。ジェイコブはルーの復讐とばかりブレントンの投資案件に風評を流し、まんまとダメージを与える。しかし図らずもこの戦術がブレトンに気に入られ、ジェイコブは仕事のオファーを受ける。ゲッコーの助言、戦略に基づき、ブレトンのもとで働き始めるジェイコブ。ゲッコー、ジェイコブ、ブレトンの思惑が交差する中、巨額の資金が動く。

 苦み走ったマイケル・ダグラスの口からは低音を響かせながら、キャッチフレーズになりそうなキメ言葉が続々登場。 (予告編↓参照)。
ウォール街の変遷についていけないルー役フランク・ランジェラがいぶし銀の演技。いつまでもしたたかに生き延びるジュール役イーライ・ウォラック(1915年生まれ!)になると、さらにその上手。スーザン・サランドンはチョイ役だけど、お金に翻弄される中年女性を好演。そしてブレトン役のジョシュ・ブローリンはいい。彼はいろいろな顔を見せてくれるけど、今回はピアース・ブロスナンとニック・ノルティを足して2で割り、ちょっと四角く押し固めたような顔で登場。金融業界のコインの裏と表をうまく体現している。

ゲッコー、ジェイコブ、ブレトンの勝敗がつくまではそれなりに楽しめるストーリー。しかしエンディングがマズイ。あそこまで念を押されなくても、言いたいことはわかる。・・・わからない人がいるから、こういう終わり方をするのも必要なのかなぁ。

2011年2月13日日曜日

2月のパン教室

堂々とした焼きあがり
この3カ月は復習のため一度習ったパンをもう一度焼いた。粉ものにとんと縁のなかった私、せっかく習っても試食とともにかなりの部分が忘却の彼方に行ってしまう。

パンの成形はバラエティーに富んでいる。レーズンパンはレーズンをパン生地に放りこんで、ヘラで混ぜているのかと思いきや、そんな簡単なものではなかった。ちゃんと生地をのばしてその上にレーズンを載せて、生地をパタパタと畳み、その上にレーズンをまた乗せ、また折りたたみ、と丁寧に作っていく。

写真のシナモンロールはまず生地を四角く伸ばす。ところがそう簡単には四角くならないのだ。しかも強く伸ばそうとすると生地が反動で縮む。どうにか伸ばしたらレーズンとシナモンとカスタードを塗り、くるくると卒業証書のように丸め棒状にする。端をくっつけてまるくリースのようにしたら、ハサミで切りこみを入れる。

今回とっても嬉しかったのは豆大福。岡野栄泉で並んで買うものと思っていたが、自宅でも作れるのだ。柔らかい生地に、少々歯ごたえのある薄い塩味の豆、上品な小倉あんが・・・・♡。

この日は雪が降っていたので、雪見大福

2011年2月10日木曜日

glee@NHK

4月からNHKBSで「glee」が始まる。
高校のグリークラブの青春物語、と言ってしまえばそれはそうなのだけど、一番笑わされたり考えさせられたりするのは、同性愛者、黒人、アジア人、身体障害者、ユダヤ人へのブラックユーモアをはじめ、教育者としてあるまじき行為をする女王様のような教師、いじめ、妊娠、などなど。だから「NHKが?」とちょっと意外だった。吹き替えだったら(残念だけど)、多少マイルドになっているかもしれない。

とはいえ、まさか歌まで吹き替えはしないだろうから、この番組の一番の見どころ聞きどころは大丈夫だろう。70年代の懐かしのナンバーも続々登場するから、広範囲の年齢層で楽しめること間違いなし!

先日のゴールデングローブ賞では ミュージカル/コメディ・シリーズ部門で作品賞を含む3冠達成。
スー・シルベスター役ジェーン・リンチ(中央段中央の上の人)が助演女優賞を、カート役のクリス・コルファー(一番下の段中央)が、助演男優賞。

第1シーズンではゲストもすごい。ブロードウェイのクリスティン・チェノウェス(プッシング・デイジー)、イディナ・メンデス(魔法にかけられて)がこれでもかとディープに濃く歌いあげ、ニール・パトリック・ハリス(天才少年ドギー・ハウザー)も「ドゥリーム・オン」を絶唱。私のお気に入りジョナサン・グロフ、口角泡を飛ばしながらの熱唱には目が釘付け。オリビア・ニュートン・ジョンも出ます。

アメリカでは第2シーズンでグウィネス・パルトローが飛ばしているらしい。スーザン・ボイルも出演予定だとか。(「glee」勝手に応援団長 Angelaでした~!)

2011年2月9日水曜日

お干菓子

お友達に頂いた鶴屋吉信の干支のお干菓子。食べるのがかわいそうだけど、賞味期限が今日までなのでお腹に入る前に写真を一枚。
うさぎは体長3センチ、梅は直径1センチ   

子どものころ「ひよこ」を頂いたときは、かわいそうでなかなか食べられなかった。頭から食べようか、しっぽから食べようか、はたまた皮を剥いてしまってわからないようにして・・・といろいろ考える。いまだに顔の付いている食べ物は、口に入れる時一瞬ひるむ。これはちっちゃいからひと思い。

2011年2月7日月曜日

ザ・タウン The Town

ワルモノ4人組
ボストンのチャールズタウンに生まれ育ったダグ(ベン・アフレック)、母は行方不明、父は監獄にいる。アイスホッケー選手の道をあきらめ、幼なじみと銀行強盗を繰り返す。あるとき周到な準備をしたにもかかわらず、やむを得ず一時的に銀行のマネージャーのクレアを人質に取って逃走することに。強盗はしても殺人はしないオキテだから人質クレアを解放、しかし彼女とは同じ街の住人だったことから、自分たちの正体に気づかれたかもしれないと不安がよぎる。銀行に押し入った時、クレアに一目ぼれしてしまったダグは、仲間には探りを入れるためと言いつつ彼女を見張る。そんな状況に限って偶然クレアが声をかけてくる。FBIはダグのグループへの包囲網を狭めてくる一方、ダグはできることなら足を洗ってク レアと新たな人生に踏み出したいと思うようになる。そこに元締めの花屋・ファーギー(ピート・ボルスウェイト)が非情な圧力をかけてくる。

ベン・アフレック監督作品。評判は上々、批評家も軒並み好意的。私にとっては例えば、「LAコンフィデンシャル」や「ユージュアル・サスペクト」のような作品で、一緒に「これはいい!」と言えない、なぜだか考えた。

「ローマの休日」なぜ王女様が新聞記者に恋したのか、グレゴリー・ペックだから。「ノッティングヒル」でなぜジュリア・ロバーツが古本屋の店主に恋をしたのか、ヒュー・グラントだから。例えが今一つだけど、言いたいのは、クレアがダグに惹かれた場面にケミカルリアクションを感じなかったのね。ベン・アフレック君はどんな恰好をしていても、なぜか”大会社のサラリーマン”に見えてしまうのだ。ま、これも好みの問題かな。銀行強盗自体はとってもハマっていると思うし、彼がクレアに一目ぼれのシーンもいいから。

監督としては、どのキャラクターも大切にし、ストーリーの要として丁寧に扱っている。これが遺作になったピート・ボルスウェイトや、クリスタ役のブレイク・ライブリーなどは素晴らしい。途中で出てくるなんとなくポエムっぽくて恥しいクレアのセリフも、しっかりと最後に映像の中で生かされている。

悪の中の善、その善を理解しない善との戦いが、観客を悲しませない形で終わるのは、うれしい。

2011年2月6日日曜日

半世紀

庭に東京タワーが立っているよう
誕生日に家族を芝の「うかい」に招待した。

以前、海外からのお客さんとご一緒して、もう一度機会があったら行ってみたいと思っていた。外門、小道、中門と進むと、その先には日本庭園がある。立派な木が何本も植わっているので、昔どこかのお屋敷だったかと思いきや、なんとボウリング場の跡地。やったなぁ、昔、ここでボーリング。

お部屋からの眺め
建物は山形古民家から移築した柱や梁、秋田の酒蔵から持ってきた古い酒造りの樽等、ちょっとした博物館。仲居さんがあれこれ説明してくれるし、わたしたちの質問に答えてくれるので、お部屋にたどり着くまで10分ほどかかる。
 
今回は2回のお部屋。中庭が一望に見渡せる。丸々と太ったスズメが葉を落としたザクロの木にちょこんと座っている。

お料理は豆腐料理を中心に8品。器や盛り付けが目に鮮やか。帰りには仲居さんが撮ってくれた写真とバラの花一輪を土産に頂いてしまった。誕生日と言って予約したからかな。

家族だけではなくいろんな人に助けられてここまでやってきたのだと、 つくづく有難い幸運に感謝。

エントランスにはお雛様

2011年2月3日木曜日

節分

九段は靖国神社前にある宝来屋さん。
どら焼きがとっても美味しい。季節の和菓子を見るのも楽しみ。
節分のおも菓子が、あんまりかわいいので買ってきた。
鬼。
お店の人、「プードルに間違えられるんです」
もしかしたら一つ目で、黄色いのはキバかもしれない
逆さだったらごめんなさい!


升に入ったおまめ
今年も福が沢山来ますように。

2011年1月31日月曜日

今月のパン

今月のパン教室ではあんパンとロールパンを教えてもらった。
お土産を袋に入れたら、あんこがずっしり。あ~、美味しさの重さ。
あんパンはなんと明治7年に木村屋の創業者木村安兵衛さんが考案し、明治天皇御用達だったそうで、結構長い歴史があるそうだ。本家本元はイーストでなくて酒種で発酵させ、へそにはご存じの桜の塩漬け。
へそにのっているのはケシの実

デザートはバレンタインが近いので、生チョコ。ベルギーのチョコレートを溶かして生クリームとバターと砂糖を混ぜて、ココアパウダーをふりかければ出来上がり。こんな簡単にできちゃうなんてびっくり。
バレンタインデーにこれでいいかとオットに聞いたら、これと他にもどこそかのチョコレートをくれと言われた。ワカに聞くとこれがいいと言う。やっぱり若者はカワイイ。
箱に入れたら一粒300円のチョコレート・・・に見えるかな?

2011年1月30日日曜日

RED

アクションキライでも、騙されたと思って是非どうぞ
CIAを引退したフランク(ブルース・ウィリス)は、役所の年金課に勤める会ったこともないサラ(メアリー・ルイーズ・パーカー)に電話をかけるのが楽しみな毎日。ある日、フランクの家を武装したグループが襲撃するも、フランクはこともなげに男どもをなぎ倒す。電話の盗聴からフランクがサラに好意を持っていることを敵に見抜かれていることを察知し、彼女の身を守るため強引に連れ去る。NYタイムズの女性ジャーナリストが殺され、それを調べるうち、かつて自分も参加したある工作活動にかかわったCIA職員が次々抹殺されていることが分かる。どうやらCIAが自分たちを抹消しようとしているらしい。そこでフランクは平穏な生活に退屈しているRED「Retired Extremely Dangerous」(引退した超危険人物)を集めチームを組む。


映画館の予告編ではパスしようと思っていたけれど、出演者の顔ぶれにはちょっと後ろ髪が引かれるものがあった。ゴールデングローブ賞で”コメディ部門”にノミネートされていて見てみる気になる。


女王様ががガガガ~っとお上品な顔で撃ちまくる
ものすごい安定感。ブルース・ウィルス、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレン、メアリー・ルイーズ・パーカーの平均年齢59歳に加え、脇役にリチャード・ドレイファス、アーネスト・ボーグナイン。その顔と立ち居振る舞いだけで、みなさんお互いの邪魔をせず軽々と役をこなす。おぼつかないアクションを画像でごまかすかと思いきや(それもあったけど)、それなりの納得の動きと経験でオジサマ、オバサマが見事なコンビネーションを見せてくれる。確実、信用、安定。見たら胃もたれおこしそうだと思われたマルコヴィッチが、「バーンアフターリーディング」と同じくらいオモシロく、65歳のヘレン・ミレンが嬉しそうにマシンガンを撃ちまくるのを見て「カ・イ・カ・ン」(古かったか)。役者自身楽しんでいるのが、こちらにもしっかり伝わってくる。


今年は映画界にシュワちゃんも戻ってくるから、ますますアクション界が安定しそうだ。

2011年1月27日木曜日

映画賞

アカデミー賞では「英国王のスピーチ」「ソーシャルネットワーク」「トルゥーグリッド」のノミネートで湧いている。今に始まったことではないけれど英国人俳優が大活躍の中、「ソーシャルネットワーク」は”もろにアメリカ”。題材は新しく舞台はアメリカが誇るハーバード、シドニー・ルメットやアラン・J・パクラ風の話の進みは、70年代の社会派映画へのノスタルジーをくすぐる。とってもおススメの映画だけど、ン~、脚本賞はいいとしても作品賞となるとなぁ・・。他の作品を全部見たわけじゃないからこの辺でやめておこう。


一方、ラジー賞。
最多9部門でノミネートされたのは、「エクリプス/トワイライト・サーガ」と、M・ナイト・シャマラン監督のファンタジー映画「エアベンダー」。「エクリプス」大好きと声を大にして言えるけど、ノミネートに抵抗感無し、無条件で納得の私。テイラー・ロートナーとロブ様の最低主演男優賞にも腹立たず。 「セックス・アンド・ザ・シティ2(SATC2)」の主演女優4人が、まとめて最低主演女優賞にノミネートされたけど、しっかりクリスティン・スチュアートも候補入り。


因みに最低主演男優賞には、「キス&キル」と「バレンタインデー」に出演したアシュトン・カッチャーもノミネートされている。そういえば、ゴールデングローブ賞では司会のリッキー・ジャーベイスがブルース・ウィルスを「アシュトンのパパで~す」と紹介し、ブルースが固まった顔で登場。演技じゃできない顔だった。


そしてそのゴールデングローブ賞、昨年の毒ガス司会でリッキーはクビかと思いきや今年も登場。飛ばしまくっていたなぁ。主催者はカンカンだったそうだけど、視聴率は上がり、コケにされた人も大喜び、ヒュー・へフナーなんて「最高の夜だ」とのたまったそうだ。ジョークより会場の有名人たちの反応が面白い。スカーレット・ヨハンソンまで「ユダヤ人、美しすぎるユダヤ人!ええっ違うの?メル・ギブソン(ユダヤ人嫌い)に聞いたんだけど~っ」と紹介されていた。彼のジョークは面白いのにコワイ。


<おまけ>リッキーは昔美少年。どうしてこうなったのか、今に至る途中経過を見てみたい。


2011年1月24日月曜日

ちんけさんと大きな女たち

お友達が出演しているので、青山円形劇場でバンダラコンチャ、セカンドアルバム(第二弾)「ちんけさんと大きな女たち」(作・演出・出演=近藤芳正)を見てきた。

ヒロシは、融通きかない冒険できないこじんまりとした40歳。いまだ俳優として芽が出ず、清掃会社でアルバイトの毎日。自分の脳内ファンタジーの女たちが付けた呼び名は”ちんけさん”。 ”ちんけ”だけじゃあんまりなので、一応”さん”づけ。見かけだけでなく脳内までももしょぼいと言われるが、いえいえ、なかなかのラインアップ。

歌のお姉さん見たいな”お姉さん”(穴田有里)
呼びもしないのにのそっと現れ毒づく”悪いお姉さん”(静ちゃん)
ものに動じない”オバサン天使”(小高さなえ)
かなりしっかりしている10歳の”自分の娘”(田島ゆみか)
蛇舌の同級生、タクシー運転手”あや”(磯西真喜)

その脳内ファンタジーの女たちと、現実世界の女たち、バイト先の社長(桜乃まゆこ)、お母さん(浜崎茜)、おばあちゃん(荒井眞理子)が、入り乱れてヒロシはコロコロポンポン手玉に取られる。

ヒロシの恋人、キー坊役の黒谷友香は楚々として美しい。頭が小さくて、手足が長くって、生で見ると美しさ倍増。こんなきれいな人が現実にいるのだなぁ・・・。あまりにもヒロシと釣り合わないので(失礼!)、もしかしたらキー坊も脳内ファンタジーかも。静ちゃんという人は「フラガール」で好評を博したと聞いていたものの、映画を見ていないのでどんな人かよく知らなかった。 しか~し、この静ちゃんという人、実にインパクトがある。セリフだけではなく、その大きな肢体からじわじわとにじみ出るユーモアと言ったら・・。妙齢な女性に失礼だけど、立っているだけで面白い。

女がわからない男の脳内で、10歳から80歳までの魅力的な女が次々と登場。みなさんとても素敵な女優さんばかり。こんなに優しく女を見てくれて、嬉しいような気もする。台本も、40代50代にはよ~くわかるレトロな突っ込みに、たくさん笑わせてもらった。

東京公演は23日で終わったけれど、29日に大阪公演。

2011年1月23日日曜日

グリーン・ホーネット The Green Hornet

1936年から1952年にかけてラジオ番組、そのあとテレビドラマ化された物語の映画化。

ロサンゼルスの新聞社の社長の放蕩息子・ブリットは、父が蜂に刺されショック死し、社長の座につくことになってしまった。しかし何をしていいかわからない。そんな時、父の運転手をしていたKATO(ケイトーと発音)の発明にびっくり、すっかり気に入ってしまう。KATOが開発したスーパーマシン「ブラック・ビューティー」に乗って、緑の仮面で素顔を隠しいたずらをしに出かける。たまたま出くわしたギャング相手に炸裂するKATOの武術を見てまたまたびっくり。そこで妙な正義感に目覚めるブリット。正義の味方というよりも、新たなワルモノの対抗相手という立場で、警察からも追っかけられる一ひねりしたヒーロー”グリーンホーネット”が誕生。

奇麗なお姉さんは好きですか
見に行く前は気が重かったのに、なかなか面白いのだ。
主役のブリットを”痩せた”セス・ローゲン。2007年の「Knocked Up」では日本語の題名(「無ケーカクの命中男」)と同じくらい情けないプー太郎で笑わせてくれたけど、このブリットもかなり情けない。全部、なんでも、どこまでも、KATOがやっている。2人の関係は「ウォレスとグルミット」。KATOは香港からジェイ・チョウ。セス・ローゲンがドミグラソースならばジェイ・チョウはオイスターソースといったところだろうか。よくわからないけど。一重まぶたのウスイ顔で、しなやかに動き回り、見ていて気持ちいい。
アラフォーの頼りになる秘書をキャメロン・ディアス。まだまだいけます。

冒頭ジェームス・フランコがチンピラ役で登場。ワルモノ、チェドノフスキー役のクリストフ・ヴァルツとガチンコ勝負。あんまりすぐ引っ込んじゃったから、もしかしたらジェームス・フランコ風チンピラだったかしら?と。「Knocked Up」にもカメオ出演してたから、セス・ローゲンとお友達なのかな。ジェームス・フランコはことしアカデミー賞の司会をする。楽しみだ。
あんまりコワクてオカシイ、ヴァルツ

セス・ローゲンは制作も脚本も担当。これでもか、これでもか、とモノが壊れまくるアクション映画だけれど、シニカルなジョークがひょいと顔を出し、実は大人の鑑賞に耐えうるコメディでもあるのだ。アメコミ・ヒーローものを期待していくと、ずっこけるかも。監督はフランス人、ミシェル・ゴンドリー。日本プレミアに現れた篠原涼子が気に入り、アヌーク・エメを連発していたそうだ。

2011年1月21日金曜日

まだまだ続く いい間違い

学校でグループ発表の役割分担を決めたそうだ。リーダー、書記、発表担当等など。

ワカ 「五右衛門だけはやりたくなかったんだよね。」
私  「五右衛門?ゴエモン?」

何だろう、何の発表だろう。間違ったこと言ったら、釜ゆでにされるのか・・・?
後でプリントをちらりとのぞいたら・・・、「ご意見番」と書いてあった。

2011年1月18日火曜日

STING @日本武道館

古い話になるけれど、”アリー・マクビール”(シーズン4)に、スティングが本人役で登場。
スティングのコンサートに行った妻曰く、スティングが自分に向って愛を歌ったと言い張り、その後夫婦仲がうまくいかなくなったと、夫(ピーウィー・ハーマン)がスティングを訴えたエピソード。

わかる~。
目が合うほどの席ではなかったけれど、それでもなんとアリーナ最前列!・・・の一番端っこ。見事に端っこで、ほとんどスタッフ席。オーケストラは見えなかったけれど、ナマ・スティングはばっちり。私が立って踊るスペースもばっちり。

今回の公演は「シンフォニシティ・ワールド・ツアー」の一環。イントロがクラッシック調で始まり、歌いだすまで何の曲かわからないこともある。それがまたいい。ポリスももちろん好きだけど、新しいアレンジで彼の音楽の円熟を堪能できる。彼とオーケストラ(東京ニューシティ管弦楽団、指揮:スティーヴン・マーキュリオ)、ロックとクラシックという対極にあるアーティストたちのハーモニーが絶妙。ちょっち風邪気味だったけど、元気になる。彼のstingは良薬、免疫力があがるあがる。

”Englishman in NY”は鳥肌、”ロシアンズ”の伴奏は圧巻。クラシックコンサートのように2部構成になっていて、きっちり20分の休憩後(スティングは学校の先生だったから)、第2部はますますしっくり詠いあげてくれた。裏地の赤いジャケットを羽織り、「キュウケツキを知ってますか?」と会場に訪ねてから歌った”バーボンストリートの月”は、まるでミュージカルを見るよう。数えてなかったから確かじゃないけれど、おそらく25曲以上あったと思う。最後まで豊かな声量を落とすことなく、あの甘い歌声を聞かせてくれた。ありがと~。19日も行きたかったぁ。

2011年1月17日月曜日

2011年1月16日日曜日

ソーシャル・ネットワーク The Social Network

デヴィット・フィンチャー監督。
03年秋。米ハーバード大学に通う19歳のマーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)は、頭の回転が超が付くほど速い。同時に大人のコミュニケーションがまったくと言っていいほど出来ないため、大好きな彼女を怒らせてしまう。“コンピューターオタク”のマークは彼女への腹いせにブログに彼女の悪口を書き込み、それだけでは腹の虫が収まらず酔いに任せ、ハーバード大学の各寮をハッキングし、女子学生の写真を集め、あろうことか“ランク付け”をし、一晩でアクセス数を増大させ、大学サーバーをパンクさせる。映画はここまで彼の早口さながら一気。それがきっかけで、彼のうわさを聞きつけたエリート上級生にハーバードコネクションのアイデアを持ちかけられる。

ハーバード大学でリアルなソーシャルネットワークを築き上げるには、出身や容姿や運動能力や親の財力などが要になる。大学内のエリートクラブに加入するには、ばかばかしい入部テストをパスし、仮に入部できてももっとばかばかしい洗礼儀式が待っている。そんな閉鎖的なコミュニティーの中で、フェースブックはあっという間に伝統やら特権などの垣根を取っ払い、ネットワークを作り上げてしまった。ビルゲイツの顔さえ知らない若者たちの新しいネットワークだ。

若者と大人、金持ちと貧乏、カッコイイ人とダサい人、天才と凡人、それぞれがそれぞれに嫉妬や羨望を抱き、何か他人とは違ったことをしてやろうと生きている。マークがただのコンピュータ天才オタクだったのか、とてつもない策士だったのかはこの映画からは分からない。脚本のアーロン・ソーキンは主人公のマーク本人に取材を申し込んでいたけれど断られ、結果本人の息のかからない作品が出来上がった。フィクションであることが、若者達の会話を実に納得のあるものに仕上げている。

息もつかせぬ素晴らしい脚本、はITによるまったく新しい世界の展開をナットクのいく会話でつないでいく。マークはフェイスブックを立ち上げた後、同世代の若者から2つの訴訟を抱えることになる。熟練の弁護士が、”若者のケンカ”に大真面目で立ち会う姿が滑稽だ。そんな中、保守的な学生とリベラルなハーバード大学長との会話は実に面白かった。又、ラストシーンがこの映画を実に意味あるものに締めくくったように思う。数え切れないほどのネットワークを築き上げても、巨万の富を得ても、たった一人の女の子と友達になりたい。ネットワークというのは広く浅くでは無く狭く深くが基本なのかも。

ゾンビランド」のジェシー・アイゼンバーグ君、ウディアレンばりの早口で、いけ好かない、けれど憎めない若者を実に自然に演じている。注目。

オットに勧められ、私も”フェースブック”にアカウントを作ったけれど、これが、実に面白のだ。

2011年1月13日木曜日

てっぱん

さよこさん、神田さん、有馬さん。

時代、背景、国籍、体型、何一つ共通してないのだけど、それでもあえて言っちゃうと、オスカル、アンドレ、ジェローデルがなぜか頭に浮かんだのであった。

ジェローデルの入浴剤だって・・・スピンオフもここまで来たか。

2011年1月12日水曜日

マーガレット サッチャー Margaret Thatcher: The Long Walk to Finchley

サッチャー役のアンドレア・ライズブロー
食料雑貨商の娘マーガレット・ヒルダ・ロバーツはオックスフォード大学で化学を専攻し、研究者としてライオンズ社に就職し、アイスクリーム添加物の仕事に携わっている。父の薫陶を受け”鉄の娘”に成長した。趣味は「政治」と言い切るつわもの。

労働党の牙城であるケント州ダートフォード選挙区では美しい女性候補者として注目を浴びるが、無念の落選。後に首相になるエドワード・ヒースとはこのころから同胞でありライバルでもあるという関係が始まる。バツ一のあまりぱっとしない(あ、ドラマの中ですから・・・)、しかしとても優しいデニス・サッチャーに、自分から堂々と結婚の条件を述べてプロポーズ。妊娠中に弁護士資格取得。そして双子を出産し、「男の子と女の子を一度に産めたので手間が省けたわ!」みたいなことをケロリと言う。

すべてが政治を中心に回る生活。同じ女性からの女性政治家への偏見と差別、そして落選にさすがのマーガレットもへこむ。少し政治の世界から身を引くものの、丘に上がったカッパのようで、それを見ている夫のデニスも落ち着かない。ほどなくして政治の世界にパワーアップして復帰。その後も大衆層出身の彼女に対する上流階級の抵抗や、何度もの挫折を乗り越え、ロンドン北部フィンチリー選挙区でついに初当選を果たす。

打たれても、打たれてもますます強くなるその姿はまるで鋼。彼女はすでに若くして「鉄の女」だった。意思の強さ、ぶれない判断、物おじしない性格は、男でもあり女でもあり。いづれにせよあのずっしりと重い伝統の社会で頂点まで上り詰めるというのは、男であっても並大抵のことではないだろう。くじけそうな時に夫から「弱みを強みに変えることだ」と助言され、自らの弱点である”女性”を強みに変えるため、ブロンドに髪を染め直しフェロモン全開でいざ出陣。そのあっけらかんとしたたくましさに何かとても明るい気持ちになった。

サッチャーの功罪についてはいろいろと書かれている。例えば失業者を増大させ、地方経済を不振に追いやったと言われる一方、労働党ブレア首相の改革はサッチャーによる財政立て直しの財源がなければなしえなかった、など。歴史的な評価が定まるにはまだまだ時間がかかるだろう。現在彼女は認知症の症状が進んでいるという。

彼女の言葉で面白いものを一つ。
「言ってほしいことがあれば、男に頼みなさい。やってほしいことがあれば、女に頼みなさい」

2011年1月11日火曜日

アンストッパブル UNSTOPPABLE

ペンシルベニア州にある操車場で、最新鋭のディーゼル機関車777号の牽引による39両編成の貨物列車が、運転士の小さな人為的ミスが重なり無人のまま暴走を始めた。このボケっとした運転士は「マイネーム・イズ・アール」のランディことイーサン・サプリー。アールはどんなにめちゃくちゃやっても適当に許してくれるけど、ディンゼル・ワシントンは無理。

貨物には19万リットルものの発火燃料に加え、発火性の強い有毒化学物質が大量に積載されてお り、このまま暴走を続ければ1時間40分後にはスタントン郊外の急カーブで脱線転覆し、大惨事になることは避けられない。そのころ鉄道会社から強制解雇を通告された旧式機関車のベテラン機関士フランク(ディンゼル・ワシントン)と新米車掌ウィル(クリス・パイン)が、1206号で同じ路線を走行していた。年齢も立場も違う2人の折り合いは悪く、お互いすることがカンに触る。それぞれが私生活に問題を抱えていることも、その場に少なからず影響を与えている。その2人が1206号と経験と体力を駆使して、777号の暴走を止めるべく 奮闘を始める。

ぜーんぜん期待していなかっただけに、いい意味裏切られた。監督はトニー・スコット。冒頭、その昔、(映画はともかく)「トップガン」のオープニングを見たときのことを思い出した。カメラの映すカットがいい、奇麗なのだ。画面から目が離せない。物語そのものは”機関車を止める”だけ。登場人物もほとんどデフォルメされたような性格描写、と言うか、社会的役割を持ったキャラクター。至極単純な構成なのだ。その中をただ機関車が走る。走っている機関車は別に怖くもなんともないけれど、この先起ころうという事故の予測が、機関車を生き物のように思わせるところが面白い。物語の進行はときどきはさまれるテレビの中継が担い、これがまた臨場感を盛り上げる。

アメリカ・ヒーローものではあるけれど、ワイヤーアクロバットではなく、普通の人の活躍劇なのがいい。ディンゼル・ワシントンが何しろカッコイイ。「スタートレック」のクリス・パインも花まる。小さな幸福を求める労働者達がのぞかせるきらりと光る職人魂が痛快で、深読みせずに思うつぼにはまり見るのも悪くない。子どもたちに鉄道の話をするために、偶然オペレーション室で事件に遭遇した鉄道局のお役人さんの鉄道オタクぶりが面白かったなぁ。

しかし主役はなんといっても777号と1206号。この物語のもとになった実際の無人機関車は、約80キロで走行していたが、本作では倍の160キロ。ギギギ~、ガガガ~と走る姿は迫力満点。無人で走る機関車と言えばトーマス。もしこの2台がトーマスに出てくる機関車みたいに口がきけたら、なんて言っただろう。

いづれにしても安全と思われている鉄道も、毎日の地道な作業のおかげで成り立っているのだということがよくわかる。300キロで走る新幹線の技術と安全性にいまさらながらに感心する。

2011年1月10日月曜日

スプライス SPLICE

これもちょっとネタばれ。

クライヴ(エイドリアン・ブロディ)とエルザ(サラ・ポーリー)の科学者夫婦は、難病のための新薬開発の目的に新種の生命体を創造する。さらなる新しい生命体の創造に取り組もうとするが、法や倫理、開発費用の問題から会社にストップをかけられてしまう。しかし、エルザの科学者としての好奇心、それを止められないクライヴはどんどん禁断の領域に踏み込み、人間と動 物のDNAを配合しさらなる新生命体が誕生する。

クライヴとエルザはその得体のしれない生命体に、初めこそ脅威を感じつつもやがて奇妙な愛情を持つようになる。そしてドレンという名前をつ け、誰にもこのことが知られないよう、秘密裏に育てていく。ドレン(デルフィーヌ・シャネアック)の成長は速く、しかも2人の想定内に収まらない発達を始める。いよいよ、ほんとにマズイと感じたクライヴとエルザはドレンを抹殺しようと考えるが、そうは問屋がおろさない。

こんなSFのような話にはならなくとも、現実に科学者の倫理観、新薬に資本をつぎ込む会社など、自然を無視した恐ろしい出来事が渦巻いているのは想像に難くない。鼻息の荒いエルザに、もともと優柔不断な顔をしたエイドリアン・ブロディのクライヴがずんずん押し切られるのを見ていると、他人事ながら「しっかりせい!」と言いたくなる。とはいえ夫婦は似た者同士、どっちもどっちでどんどん深みにはまる過程が面白い。しか~し、ドレンが成人してからは、なんとなく全体の流れがちょっと・・・。R-15指定はこのへんが引っ掛かったか?

全体的にどうかと言うと、こういう単語はとっても好ましくないのだけれど、まさに”ビミョー”と言うのが私の感想。特筆すべきはオープニングクレジットで、今まで見た中でも不気味さが突出している。

2011年1月8日土曜日

お正月の花


実家に飾ってあったお正月の花。
ガーベラぐらいしか花の名前がわからない・・・。

世田谷区奥沢にあるLa・Bouquetterie(ブーケットリー)さんのお花。植木もアレンジもやってくれる。
ほんとにちっちゃなお店だけど、エッセンスが詰まっている。そのセンスの良さに舌を巻く。

2011年1月7日金曜日

シュレック・フォーエヴァー

注意!ちょびっとネタバレ。

シュレックは妻フィオナと3人の子供に囲まれ、不本意ながら今や皆の人気者。しかし繰り返される平凡な幸せの中で、かつてワルモノだったころの自由が懐かしくてたまらない。ミドルエイジクライシスでしょうかね。そんな弱みに付け込まれ、まんまと魔法使いランプルスティルスキン(右)の罠に。シュレックは自分の過去のどうでもいい一日(だと自分では思っていた)を魔法使いに渡す代わりに、自由なワルモノ時代の一日をもらうという契約を交わす。ワルモノに戻って喜びに浸るシュレックだけど、だんだん様子が違うことに気が付く。一番大切な一日を塗りかえられ、すべてがランプルスティルスキンの思いのままの世界に変わってしまっていたのだった。

その世界ではドンキーや長靴をはいた猫たちは、シュレックの存在すら知らない。この魔法の契約を破棄する方法はひとつだけ、それは「愛する人のキス」。しかしフィオナがどこにいるかも分からないし、フィオナっだってシュレックのこと知っているかどうか。残された時間はあと少し、自由な一日が終わると彼はこの世から消え去ってしまうことに。

うちのミケ子もびっくりのポンポコリン
松子デラックス
シュレックシリーズ第4作、完結編。
第2,3とワルモノのシュレックが影をひそめてしまい、なんとなし物足りなかった。シュレック本人もあのキャラクターが懐かしかったのだ、と妙に同意。うまいあらすじで今回はマンネリから脱却し、ドンキーのエディー・マーフィーと猫のアントニオ・バンデラスも息を吹き返し、かなり笑える。いつものように選曲がSimon and Garfunkel、Bob Marley、Enya などなど。来ます、来ます、ハートに。何よりもウケたのは”Top of the world"。カレンの歌声がフルで聞ける。

実はこの映画、昨年末に見たのだけれど、年末年始はバクスイ、バクショク、バクパーティで忙しく、約2週間遅れでのアップ。悲しいことに映画の内容少々忘れ気味・・・。ああ、脳みそが~。

2011年1月6日木曜日

闇夜の柿

闇夜で街灯の光を浴びる青い玉の大群。クリスマスでもお正月の飾りでもない。
柿の実。
お正月と言うのにまだ実が枝につきっぱなし。
干し柿にしたら5年間くらい食べられそうだ。

こんなにたくさん、しかも無傷で残っているのは、鳥にも嫌われるほど渋いのかもしれない。

それにしても、これが全部一緒に熟れて、枝から落ちたら、結構すごいことになるのではないかと思う。